
ストップ高比例配分とは?証券会社ごとのルールと口座開設のポイント
東京証券取引所(東証)には、株価の値動きを一定の範囲内に抑える措置として、ストップ高・ストップ安という仕組みがありますが、多くの売買希望者があぶれるこの状況下では、どのように割り当てがされているのでしょうか。
今回は、ストップ高・ストップ安の割り当てに使われる、比例配分方式を見てみましょう。
この記事のもくじ
注文株数を勘案して決める「ストップ高比例配分」
ストップ高比例配分とは、制限値幅の上限・下限(ストップ高・ストップ安)に達した状態で当日の終値を決定するときに、その水準の売り株数と買い株数の比率に応じて株価を決める方法です。
仮にストップ高水準に達した銘柄Aの買い注文が50,000株、売り注文が5,000株残ってるときには、証券取引所は売り注文の5,000株を約定させてから各社の注文株数を勘案して証券会社に割り当て、証券各社が顧客に割り当てるのです。
比例配分のルールは証券会社で異なる
ストップ高比例配分では注文方法によって配分の優先度が変わり、証券各社のルールに基づいて顧客に配分されることになります。
多くの証券会社は成行注文を優先しているため、strong>基本的には成行優先の比例配分ルールと考えて問題ないでしょう。
比例配分ルールは時間優先か数量優先のどちらか
証券各社の比例配分ルールは、より早い段階で注文を出した人から優先的に株数を配分する「時間優先」と、発注数量で当選確率が左右される「数量優先」に二分できます。
ストップ高比例配分での当選確率を上げるためには、あらかじめ証券各社の比例配分を知っておく必要があります。
証券会社によって比例配分ルールは異なる
本格的にストップ高銘柄への投資での利益を狙うなら、口座開設をした証券会社がどんな比例配分を採用しているかは、覚えておきたいポイントです。
当選を目指すなら複数証券で口座開設
新規公開株(IPO)投資と同様に、当選確率を上げるには複数の証券会社での申し込みが必須。早い段階で複数口座から買い注文を入れることが当選に向けての近道です。
最近人気のネット証券は数百万件を超える口座開設があるため、地場証券など口座開設が少ない証券会社から注文を入れることで当選確率が高まるでしょう。
資金力があればGMOクリック証券が魅力
ネット証券を例にみると、GMOクリック証券と松井証券は数量優先の配分ルールを適用していますが、松井証券では比例配分狙いの大量注文は認められず、水増し発注とみなされるケースがあります。よって、純粋に数量優先の恩恵を受けられる証券会社はGMOクリック証券のみ。
資金に余裕があれば、GMOクリック証券でのストップ高狙いの取引は非常に効果的と言えるでしょう。
まとめ
ストップ高比例配分による配分を受けた場合には、利益獲得のチャンスが広がります。ただし、IPOの初値売却とは異なり、大引け前に急落するケースも決して少なくありません。
投資法を誤ると大きな損失が発生することもあります。事前にストップ高投資法のやり方と注意点についても確認するようにしましょう。
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