
レバレッジ型ETF、インバース型ETFとは?短期で決める投資信託
投資信託には、証券取引所に上場している上場投資信託(ETF)といわれるものがあります。
ETFの主流指数連動型ですが、特殊な値動きをする「レバレッジ型ETF」と「インバース型ETF」にも根強い人気があります。今回は、レバレッジ型ETFとインバース型ETFの特徴と、メリット・デメリットについて見てみましょう。
この記事のもくじ
元指数の値動きを増幅するレバレッジ型ETF
「毎日の値動き(騰落率)に一定の倍率をかけた値動きになる」ように設計されているのが、レバレッジ型ETFです。値上がり局面で投資することで、「インデックスファンド」や株価指数連動ETFよりも大きな値上がり益を期待するETFです。指数値の算出方法は以下のようになります。
前日の株価指数×(1+2倍×株価指数の前日比変動率)
元指数は日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)のどちらかであり、取引価格はリアルタイム(15秒に1回)で算出・公表されます。
レバレッジ型ETFのメリット・デメリット
レバレッジ型ETFは値動きの大きさがメリットであり、値動きが増幅されるので大きな利益を狙える反面、値下がり局面では損失も大きくなるリスクがあります。
また、「毎日の騰落率の2倍」の値動きになるように設計されていますが、前日の指数値を元に計算をされるので、数日間株価指数が下落すると、レバレッジ型ETFの取引価格は前日比で2倍ずつ下落します。その後株価指数が回復しても、2倍ずつ下落しているETFの指数値はどうしても戻りが遅くなる傾向にあります。
参照指数と反対の値動きをする「インバース型ETF」
レバレッジ型ETFとは反対に「株価指数が下がったら利益が出る」インバース型ETFもあります。インバース型ETFは「毎日の値動きのマイナス◯倍の値動き」をするETFであり、インバース型は1倍、ダブルインバース型は2倍の値動きをするように設計されています。指数値の算出方法は以下の通りです。
前日の指数値×(1‐1倍or2倍)×株価指数の前日比変動率)
対象となる株価指数はレバレッジ型ETFと同じです。
インバース型ETFのメリット・デメリット
現物株や投資信託を保有していると値下がりを気にする必要がありますが、バース型ETFも一緒に保有しておけば、現物株や投資信託の値下がり局面でも利益を狙えるのがメリットです。
その反面、損失が出るとインデックスファンドよりも損失が大きくなるのがデメリットです。特にダブルインバース型ETFに投資するときには損失額がさらに大きくなる懸念があります。
レバレッジ型・インバース型ETFの効果的な投資方法
レバレッジ型・インバース型ETFは値動きが激しくなるので、長期分散投資には向いていません。長期保有の値動きの大きさはデメリットとなります。レバレッジ型・インバース型ETFは、値動きに合わせて売買していく「短期保有」が基本となります。
レバレッジ型ETF・インバース型ETFはどう探す
各商品は証券会社のサイトで探すこともできますが、東京証券取引所(東証)が運営している東証マネ部なら一覧できます。
東証マネ部では商品ごとの特徴だけでなく、投資判断に必要な各種情報を一覧できるので、レバレッジ型ETF・インバース型ETF以外の銘柄を調べるときにも役立つサイトです。
まとめ
レバレッジ型ETF・インバース型ETFは、値動きの大きさから頻繁に売買することに適した短期売買に向いたETFです。しかし、値動きの大きさそのものがリスクとなります。
値動きの安定しているインデックスファンドやETFと組み合わせて運用することを念頭に置いて取引するようにしましょう。
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