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買い残・売り残とは?売買状況からみる株価の動き

買い残・売り残とは?売買状況からみる株価の動き

徳田陽太
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株の知識レベル:★★★☆☆

株式投資において注意すべき点は、PERやPBRのバリュエーションだけではありません。物の価格は基本的に需給で決まりますが、株価においてもそれは同様です。

投資の精度を高めるためには、需給要因の分析は必要不可欠です。買い残(かいざん)、売り残(うりざん)は、需給要因を調べる上で、非常に重要な投資指標になります。

ここからは、それぞれの特性と基礎知識について確認していきたいと思います。

買い残、売り残は信用取引の売買状況を表す。

買い残と売り残には、信用取引が密接にかかわり合っています。まずは、信用取引の基礎知識から確認して行きましょう。

証券会社に保証金を担保として預け、お金を借りたり株を借りたりして取引を行うことを、信用取引と言います。レバレッジを掛けて、手元資金の数倍の取引が出来ることが特徴です。

信用取引には、一般信用取引と制度信用取引の二種類があり、買い残・売り残は制度信用取引の売買状況のことを表します。

制度信用は将来的に反対売買する必要がある。

買い残、売り残は、制度信用の仕組みと密接にかかわり合っています。

制度信用取引を行うと、6ヶ月後に反対売買をしなければなりません。仮に、買いから入った場合には、将来的に同一銘柄を売却し、ポジション調整を行います。逆に、売りから入った場合には、同一銘柄を買い戻してポジション調整を行います。

制度信用における反対売買はルールです。どんなに含み損を抱えていても、6ヶ月後には必ず買い戻しをしなければなりません。つまり、買い残や売り残は、将来的に反対売買が行われることを意味するのです。

買い残は将来的な売り圧力を示唆。

上述したように、制度信用では必ず反対売買が行われます。買い残とは、制度信用における買いが、多く残っている状況を示唆します。つまり、将来的な売り圧力が強いことを意味するのです。

買い残の額によっては、将来的にまとまった売りが入る可能性を否定出来ません。現状は、将来的な株価上昇に強気な投資家が多いですが、安易に飛び付き買いをすると痛い目に合う可能性もあります。基本的には、株価の一要因として捉えられます。

売り残は一時的な株価上昇の可能性。基本的には、弱気シグナル。

信用取引の売り建ては、株価が下落した場合に利益を獲得出来る投資手法です。つまり、今後株価が下落すると見込んでいる人が多いことを意味するのです。よって、基本的には株価の下落要因として捉えられます。

一方で、売り残があまりにも多い状況は、将来的な買い圧力が多いことを示唆します。もちろん、まとまって買い戻しが入れば、株価は上昇します。たとえ、その銘柄にネガティブなスタンスの投資家が多かったとしても、一時的な株価上昇の可能性は秘めていると言えるのです。

売り残が多い銘柄は、短期スタンスでトレードを行う投資家には、比較的重宝されやすい銘柄と言えるのです。

買い残・売り残の状況は信用倍率でも確認出来る。

買い残、売り残の状況は信用倍率でも確認出来る。

買い残、売り残の状況は、信用倍率からも紐解くことができます。

信用倍率とは、買い残から売り残を除することで求められます。その数値は、買い残が多ければ倍率が1倍以上になり、小さければ1倍未満になります。一般的に、信用倍率が上昇すれば需給が悪化傾向、低下傾向にあれば需給は改善傾向にあると言われています。

信用倍率が上昇すると言うことは、買い残が増えることを示唆します。将来的な売り圧力の増加を示唆しますから、信用倍率の上昇は需給悪化と捉えられるのです。

好取組銘柄の株価上昇には要注意。売り方が辛い踏み上げ相場。

株式投資の世界では、信用倍率の低い銘柄のことを好取組銘柄と言います。

一般的には、信用取引で買いポジションを持つことが多いため、信用倍率が1を切るような銘柄はそれほど多くない訳です。好取組銘柄は今後の株価上昇が期待出来るとして、個人投資家から人気を集めます。

ちなみに、信用倍率が低い銘柄の株価が上昇することを、踏み上げ相場と言います。この相場は、売り方にとって最悪な相場です。

信用倍率の低い銘柄が上昇すると言うことは、制度信用で売り建てている人の損失が拡大することを意味します。このような状況では、基本的に、同銘柄を反対売買して損失を確定させるケースがほとんどです。つまり、制度信用の売り建て組のまとまった買いが入る訳です。すなわち、株価上昇ですね。

見方を変えれば、踏み上げ相場は制度信用の買い方にとっては、非常においしい相場と言えるのです。

まとめ

株式投資の精度を高めるにあたって、需給面を分析することは非常に重要です。買い残、売り残は、その銘柄の需給を確認するにあたって、非常に有用な投資判断ツールになります。

また、信用倍率を確認することも重要です。買い残、売り残の状況から、その銘柄に対する個人投資家の投資スタンスを把握することができます。個別銘柄の需給面からアプローチし、投資の精度を高めましょう。

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