
買い煽り・売り煽りって?ウソをウソであると見抜ける投資家になろう
投資家心理は投資成績を左右する重要な要素の一つであり、投資判断の一環として掲示板やSNSのを見ることもあるかもしれません。ただ、書き込まれた情報を安易にそのまま信じるのはNG。
今回は、買い煽りと売り煽りの仕組みから、玉石混合ともいえる情報との付き合い方を見直してみましょう。
この記事のもくじ
買いを煽る「買い煽り」
買い煽りとは、買いを煽るような書き込みや、情報を流すことを言います。買い煽りはかつてはクローズドな会員制情報誌が中心でしたが、現代では、会員制サイトやSNSなど、よりオープンな場所での買い煽りも珍しくありません。
買い煽りは、そのほとんどがある銘柄の株価のつり上げを目的としています。買い煽りに巻き込まれないためには、なぜ株価をつり上げたいのか、その思惑を分析することが重要です。
買い煽りの目的は高値売り抜け
情報提供者側の真の狙いは、買い煽りをした銘柄を高値で売り抜けることです。仕手筋は高値で保有銘柄を売却しようと考えているので、ある程度株価が上昇したタイミングで、情報提供者側のまとまって売り抜けます。
買い煽りを信じて取引することは大きな損失の原因にもなるため、ある銘柄が買いかどうかは、慎重に精査しなければならないのです。
売りを促す情報を流布する「売り煽り」
買い煽りとは反対に、売りを促すような書き込みや情報を流して相場操縦を目論むのが売り煽りです。
買い煽りと同様、売り煽りも情報提供者の思惑を分析することが重要ですが、どのような思惑で、売り煽りをしているのでしょうか。
売り煽りの目的は安値買い付け
売り煽りを仕掛ける銘柄は、優良銘柄が多く、あえて悪材料を流すことで、投資家の売りを誘って安値での買い付けを狙うのが売り煽りの特徴です。
買い煽りでも売り煽りでも、損失をこうむるのは情報を信じた投資家側です。損失とまでは行かなくても、せっかくの収益機会を手放すことにつながりかねません。
買い煽りと売り煽りは正しさに疑問符
そもそも買い煽りや売り煽りに代表される投資情報は、その信頼性も定かではありません。ある銘柄に関して売り買いのどちらかを強烈に推奨する情報は、安易に信用しないのが鉄則です。
情報提供者は投資初心者をうまく利用することで収益機会を狙っているので、買い煽りや売り煽りに左右されて投資判断を下すのはNG。
情報の流し手の心理を理解して投資をする
買い煽りや売り煽りは、推奨する側に何かしらの思惑があるため、その思惑を逆手に取れれば収益機会を狙うことができます。
例えば、買い煽りに対しては継続保有、売り煽りには押し目待ちをすることで、煽りを逆手に取る取引が期待できます。
まとめ
投資の相談相手が見つからない個人投資家は、掲示板をはじめとした投資情報サイトに目がいきがちですが、信頼できる投資情報かどうかは企業のプレスリリースや財務諸表など、情報の出処は意識するべきでしょう。
投資の精度を高めるためには、正確な情報に基づいて判断する必要があります。情報の質や制度を高めることで、投資成果の改善も期待できるのです。
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