
新規上場銘柄で高い利益を狙う!IPO投資とは?
高確率で大きな利益を望める投資手法として人気を集める新規株式公開(IPO)投資ですが、大きなリターンの裏には大きなリスクが潜んでいます。その仕組みをしっかりと理解しておく必要があります。
今回は、IPO投資の具体的な流れと成果を出すためのポイントを見てみましょう。
この記事のもくじ
IPO投資はどんな投資方法なのか
公募時点の価格を公募価格といい、機関投資家などに調査をした上で、証券会社と上場企業が決定します。上場初日に初めて取引が成立した値段を初値と呼び、IPO投資は初値が公募価格より高くなったタイミングで売ることで得られる売却益を狙う投資方法です。
公募価格は購入希望者を集めるため、予想初値よりも安い金額で設定されるのが一般的です。IPO投資では公募での購入申し込みに当選した時点で、かなりの確率で利益が出ると言われています。実際、2017年の第1四半期だけで29社が上場していて、そのうち26社が公募価格を上回る初値を付けています。
なぜIPO銘柄は値上がり期待が大きい?
「株価は半年先や1年先を反映している」という言葉もある通り、ある企業が将来成長するとみられれば、その企業の株価が高くなります。株式上場は株式公開で集めた資金を使ってさらに会社を成長させることが目的です。IPO株の初値が高くなるのも納得できるでしょう。
また、新規上場企業はまだ成長過程で小さい企業であることがほとんどです。時価総額や発行済み株式数も少なく、人気銘柄になれば大きく株価が上がりやすいという特徴もあります。
すべてのIPO銘柄が値上がりするわけではない
IPO銘柄の初値はかなり高い確率で公募価格を上回りますが、上場後に株価が低迷することもあります。また、初値が高くなりすぎたり、上場前の株主が株式を売却することで株価が下落するケースもあるので、上場後も長期にわたってIPO株を保有するなら、その点に注意しておきましょう。
また、上場後の成長よりも公募価格を重視する"上場ゴール"と呼ばれるケースもあります。こうした銘柄は、初値や上場直後に高値を付けたあとは、長期にわたって株価が低迷するため、長期投資には向いていません。
市況や景気動向もIPO投資に影響を与える
市場全体に勢いがあるときのIPOは、初値が公募価格を大きく上回ることが珍しくありません。初値が高くなると上場後の価格変動も大きくなるため、取引タイミングには注意が必要です。反対に市場に勢いがない場面は、初値が公募価格を下回るケースが増加します。将来的に成長が期待できるなら株価が低迷しているときに買付け、後の株価上昇を狙うという方法もあります。
景気に全く影響されない企業は無いため、市場全体の値動きに左右されるのは当然と言えば当然です。IPO投資なら必ずプラスになると誤解して、過剰なリスクをとらないようにしましょう。
IPO投資がうまくいかないときの対処方法
短期間で大きな利益を期待できるIPO投資ですが、外部要因によってうまくいかないことがあります。その原因として次のようなことが考えられます。
- 市場に勢いがない(直近のIPO株の初値があまり高くなっていない)
- 公募価格が仮条件の上限に決まらなかった(人気がなさそうだと思われている)
- 上場するときの資金調達価格が大きすぎる
- 数日違いで人気のある会社が上場する
こうした状況では、初値が公募価格を大きく上回る可能性は低くなり、公募価格を下回る傾向が強まります。必ず低くなると言い切れるものではありませんが、IPO投資で利益が出せないという方は参考にしてみてください。
まとめ
IPO投資はかなり高い確率で短期間で大きなリターンを狙える投資手法です。「当たればラッキー」くらいの気持ちで、余裕の範囲内で挑戦してみるのが良いでしょう。
IPO銘柄に片っ端から申し込むのではなく、初値が公募価格を上回りそうなIPO株に申し込むのが利益を出すためのコツです。
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