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何が違う?知っておきたいインカムゲインとキャピタルゲインの違い

何が違う?知っておきたいインカムゲインとキャピタルゲインの違い

徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★☆☆☆

株式投資で得られる利益は、インカムゲインとキャピタルゲインの二つに分けられます。この違いは投資銘柄の選定で非常に重要な要素であり、株式投資をはじめるにあたって必ず理解しておきたい基礎知識です。

インカムゲインとキャピタルゲインのどちらを狙うかによって、投資方法も大きく異なってきます。今回は、インカムゲインとキャピタルゲインの違いについて見てみましょう。

安定した収入が期待できるインカムゲイン(配当益)

インカムゲインとは、株式投資をしていて株式から発生する配当や投資信託の分配金、債券の利息といった、保有数量に応じて継続的に発生する利益を指します。

リスクを抑えた安定運用を目指すのであれば、高配当銘柄に集中投資をする高配当戦略をはじめ、インカムゲインを狙う投資が一般的です。

債券利息は安定、配当・分配金は企業業績に左右

安定したインカムゲインの代表例としては、債券の利息があげられます。日本国債は超低金利が続いていますが、社債であればその限りではありません。有名企業が高金利社債を発行していることは珍しくないのです。

これに対して、株式の配当は必ずしも保障されたものではなく、ベンチャー企業を中心とした成長期待が大きい成長株(グロース株)では配当を出さない無配銘柄も珍しくありません。配当がある銘柄でも、その金額は企業業績に左右されることは、インカムゲインを狙う投資のリスク要因と言えます。

大きな利益を狙うキャピタルゲイン(売却益)

キャピタルゲインとは、株式取引で発生する売却益を指します。ちなみに、損切りで発生した損失はキャピタルロスと呼びます。

キャピタルゲインは比較的短期間の投資でも利益を狙えるので資金効率がよく、短期投資家の人気を集めています。キャピタルゲインを狙う投資では、値動きが大きくなる低位株やボロ株が取引の中心となります。

キャピタルゲイン狙いはハイリスク・ハイリターン

インカムゲインは事前に配当をある程度計算できるのに対して、キャピタルゲインの利益は事前に予測できません。そのため、保有資産下落時のリスクヘッジをしなければ、ハイリスク・ハイリターンになる傾向があります。

また、値動きの大きい低位株やボロ株が投資の主体となるので、値動きも荒くなり、さらにハイリスク・ハイリターンになりやすい傾向があります。

投資初心者はインカムゲイン重視の投資から

インカムゲインに軸足を置いた投資は保有資産が値下がりしても配当収入による相殺が期待できることから、比較的安定感のある投資が期待できます。これに対してキャピタルゲインを狙う投資は、値動きの激しさからリスク管理が難しく、初心者向けとは言いにくい部分が多くなります。

投資初心者であれば、インカムゲインを重視する投資からはじめることで、リスクを小さくできます。

インカムゲインとキャピタルゲインのバランスが重要

リスクとリターンのバランスを取るには、ポートフォリオを組んでインカムゲインとキャピタルゲインのバランスを取ることが重要です。

キャピタルゲイン狙いなら値動きの大きい銘柄の割合を増やし、インカムゲイン狙いなら配当性向の高い株式や債券の割合を増やすといったように、組み入れ資産のバランスで安定したポートフォリオを作ることが重要なのです。

まとめ

インカムゲインとキャピタルゲインはその性質が大きく異なり、どちらに偏りすぎるとリターンに比べてリスクが大きくなりすぎるので、それぞれの特性や投資対象となる資産が持つ特性を勘案して、投資戦略を練る必要があります。

まずは、インカムゲインとキャピタルゲインの基礎知識を確実に押さえること。そうすることで、投資の選択肢も広がるでしょう。

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