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企業の自社株買いは株価にどう影響する?

企業の自社株買いは株価にどう影響する?

徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★★★☆

企業業績が良い企業や今後の成長が見込める企業には買いが集まりやすく、人気銘柄ほど株価は上昇する傾向にあります。こうした需要増の要因の一つに、発行済み株式を買い戻す「自社株買い」があります。

今回は、企業の自社株買いに関する基礎知識を、その影響を再確認してみましょう。

自社株買いは企業側の自信の表れ

自社株買いは、企業が発行した自社株式を市場価格で買い戻すことです。自社株買いは企業業績への自信の表れであり、株主だけではなく企業も少なからず恩恵を受けるのです。

買い戻した株式は消却すれば発行済み株式数を減らすことができるので、一株当たり純利益(EPS)や資産価値を上向きにして、経営指標の改善が期待できます。

敵対的TOB防止も期待できる

自社株買いは投資家から見ると株価上昇の期待を高めますが、企業側から見ると株価の値上がり期待と自社の持ち株比率を高めることで、敵対的買収(敵対的TOB)の予防策としての役割が期待できます。

敵対的TOBの予防はあくまで企業側のメリットですが、自社株買いの背景を知ることが重要です。背景を知った上で投資をすることが、いざという時のリスクヘッジにつながります。

株価の下支えとして機能することもある

自社株買いで買い取った株式は消却することで発行済み株数を減らすことができるので、株価の下支えとして機能することもあります。そのため、代表的な株主還元の手段としても知られています。

株価が低迷しているときに大規模な自社株買いを発表することは、株主などのステークホルダーを意識した強力なアピールとしての側面もあるのです。

新指数の登場で自社株買いが増える?

2014年に算出・公表がはじまったJPX日経インデックス400(JPX日経400)は、日本でも注目が集まりつつあるコーポレートガバナンスを満たした新しい株価指数です。JPX日経400に連動する投資信託や上場投資信託(ETF)に投資することで、間接的に高ROE銘柄に投資できます。

JPX日経400は個人投資家の新たな投資手段として注目を集めているので、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)に続く株価指数として注目を集めています。

自社株買いは株主資本利益率(ROE)改善につながる

自社株買いは自己資本利益率(ROE)の改善が期待できるので、高ROE銘柄ほど株価上昇の期待も高まります。特に近年はスチュワードシップ・コードの高まりにより、ROEを重視した投資をするファンド等も多く出てきています。

このような視点からも、自社株買いは現代のマーケットにもマッチした企業戦略とも言えるのです。

一株当たり利益(EPS)の向上にアプローチできる

企業側は自社株買いにより、一株当たり利益(EPS)の向上にアプローチできます。自社株買いをすることで発行済み株数を減らせるため、EPSの改善に大きな効果が期待できるのです。

EPSの改善は利回りの改善につながるため、これも株価上昇を下支えする材料の一つとなるのです。

まとめ

自社株買いは株価上昇の大きい材料の一つであり、投資家にとっての朗報です。実施されるとROEとEPSの改善が期待できることから、実際に値上がりしやすい施策としても知られています。

ある銘柄に投資するかを判断するときには、自社株買いの予定やROE、EPSに注目することで、リターンを期待できるかもしれません。

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