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投資初心者がハマりやすい心理現象「ハーディング現象」とは?

投資初心者がハマりやすい心理現象「ハーディング現象」とは?

徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★☆☆☆

週刊誌や投資専門誌が買いあおりしている銘柄を見ると、つい投資したくなりますが、冷静に考えればその銘柄に投資する必要性に乏しいことがほとんど。

今回は、投資家心理に基づく行動経済学の考え方の一つである「ハーディング現象」について、詳しく見てみましょう。

群衆と同じ行動をすることで安心する「ハーディング現象」

マーケットの注目を集めるテーマ株や基準価額が右肩上がりのファンドを見聞きすると、つい投資したくなることは否定できません。

注目されている銘柄やファンドには、行動心理学でいう群衆と同じ動きをすることで安心感を得る「ハーディング現象」と呼ばれる現象です。

根拠がない投資は失敗の入り口

市場人気に後押しされたテーマ株やファンドの値上がりは、ちょっとしたきっかけで急落することは珍しくありません。ハーディング現象で人気を集めている銘柄に投資することは、自分の資産の急落リスクを大きくすることにもつながるのです。

ハーディング現象の典型例がバブル相場

ハーディング現象の典型例といえるのが、1980年代末のバブル相場です。値上がりする明確な根拠がないにも関わらず「市場参加者が多い」と言う理由で新たな市場参加者が増えて買い付けることで、株価が史上最高値を記録したのち、一気に下落して低迷しました。

バブル景気での各種資産の値上がりとその後の暴落は、株価指標や材料だけでは説明ができない、まさにハーディング現象の典型例でした。市場の熱狂的な上昇局面でこそ客観的な視点に立って、冷静な投資判断が必要になるのです。

サブプライムローンもハーディング現象の一例

海外に目を向けると、2008年のリーマンショックの原因であるサブプライムローンでも、ハーディング現象が見られました。

2000年頃から住宅価格の上昇につれてローン利用者が増大して、サブプライム層までローン利用者がま拡大しました。2007年頃には住宅市場全体の15%を占めるまで膨れ上がった住宅バブルは、まさにハーディング現象の典型例と言えます。

マーケットは投資家心理に左右される

マーケットの動きは投資家心理に大きく左右されます。行動経済学は株式投資でも非常に重要です。時としてマーケットは相場の材料を度外視して、過度な値動きを見せることがあります。

市場の動きは必ずしも正しいとは言えません。自身の投資行動を第三者的な視点で見ることが重要です。

ハーディング現象にはどう対処する

ハーディング現象に対処するための効果的な方法いくつかありますが、対象の資産を定時定額で買い付けをする積立投資があります。

投資行動を自動化して継続することは、リスク分散だけではなく、ハーディング効果に対しても大きな効果が期待できるのです。

まとめ

事象や用語の意味を知っているほど、しかるべきときに対策をとりやすくなります。ハーディング現象もその一つです。

この用語を知っているか否かではマーケットとの向き合い方も変わってきます。新たな知識として押さえておきましょう。

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