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投資初心者も知っておきたい「先物取引」のポイントとは

投資初心者も知っておきたい「先物取引」のポイントとは

横山研太郎
横山研太郎
記事の難易度時★★★★☆

投資詐欺などのニュースで見聞きすることが多く、何かとネガティブなイメージがつきまとうのが先物取引です。じつは、先物取引の動向が株式市場にも影響するなど、先物取引と証券市場は切っても切れない関係があることはあまり知られていません。

今回は、先物取引の仕組みと、どのようにして活用しているのかを知り、自分の投資戦略にも役立てましょう。

将来の取引を約束して取引をする「先物取引」

先物取引とは、「将来のあらかじめ定められた期日に、特定の商品を、現時点で取り決めた価格」で売買することを約束する取引です。

先物取引には、商品を売買対象とする商品先物取引が知られていますが、このほかに日経平均株価などの株価指数を使って取引する指数先物取引があり、その日の市場の動向を占う先行指標として注目を集める傾向があります。

先物取引はリスクヘッジに活用される

先物取引は、将来の価格を事前に定めることができることから、将来に対するリスクヘッジの手段として活用されます。また、「買ってから売る」取引だけではなく、「売ってから買う」取引もできるので、短期的な値動きに対するリスクヘッジとしても効果を発揮します。

指数先物と現物の価格差を活用する「裁定取引(アービトラージ)」

先物取引と現物取引に表れる価格差を活用した取引に、裁定取引(アービトラージ)があります。

ある指数とその指数を元にした指数先物は、本来であれば取引期日までの金利分を除いて同じ株価になるはずですが、時として株価に乖離が発生することがあります。指数先物取引は将来価格で取引していますが、その期日が来る前に反対売買をして決済することが可能です。そのため、指数と指数先物に差が発生したときに、指数の方が指数先物よりも安くなっていれば、現物株を購入して指数先物を売却しておけば差がなくなった時に利益が得られます。これがアービトラージです。

このため、先物が買われて指数先物の株価が上昇した場合、現物にも買いが集まって指数も上昇する傾向にあると言えます。

現物市場にも影響する先物取引

経済ニュースを見ていると、「今日の日経平均株価は、先物主導で上昇しました」といった表現を耳にすることがあります。実際に、日経平均先物の影響を受けて、その日の日経平均株価が動くことも少なくありません。

これは、買いたい投資家が日経平均先物を買うことで先物価格が上昇することで前述の裁定取引が入り、相対的に割安になった現物株に買いが集まるため起こります。このように、先物市場の動向が現物市場の価格を形成することもあるのです。

取引時間が非常に長い先物市場

世界の先物取引所では、商品や主要指数を対象とする先物取引が活発であり、先物市場は事実上ほぼ24時間取引されているといえます。

実際に取引することはなくても、先物取引が現物の株価に影響を与えるため、先物価格はチェックしておきたいポイントです。

寄り付き前に市場動向を知ることができる

アメリカやシンガポールで取引された日経平均先物なら、東証の寄り付き前に最新の取引価格をチェックすることができます。

日経平均先物が下落していれば、寄り付き価格が前日の終値より低くなる可能性が高いと想定することができます。このように、取引開始前からその日の日本市場の動向を予想できるので、日経平均先物は要注目と言えます。

まとめ

ハイリスク・ハイリターンな先物取引には、株式投資の初心者は参加するべきではありません。

しかし、先物市場の動向は現物株の値動きとリンクしているので、先物市場のことも知ったうえで取引できるようにしておいた方がよいでしょう。

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