
金融業界を一変させるイノベーション?話題のフィンテックとは
新聞やニュースでも注目を集めているフィンテック。言葉はよく耳にするものの、その意味をよくわからない方は多いのではないでしょうか。株式市場でもフィンテック関連銘柄が物色され、ストップ高銘柄となることも珍しくありません。一口にフィンテックと言っても、その業態は実にさまざま。
今回は、注目を集めるフィンテックとはどのようなものか、その内容を見てみましょう。
この記事のもくじ
金融とテクノロジーの融合を目指すフィンテック
フィンテックとは、金融(finance)とテクノロジー(technology)のかばん語であり、金融業界にテクノロジーが導入されることで破壊的なイノベーションを期待する動きの総称です。
フィンテックの出現は金融業界の一大イノベーションであり、従来の金融システムを一変させる可能性を秘めています。例えば、これまで銀行からお金を借りるには膨大なペーパーワークと煩雑な手続きが必要でしたが、フィンテックを導入することで解決が期待されています。
フィンテック関連のスタートアップは急成長
欧米の主要銀行は、日本のメガバンクに先駆けてフィンテックテクノロジーやフィンテックベンチャーに早くから資金を投じてきました。ゴールドマン・サックスは数千億を投じて独自の仮想通貨を組成、JPモルガンも2015年から累計1兆円を超える投資を継続しています。
欧米の主要銀行がフィンテック関連投資に積極的な背景には、フィンテックベンチャーが目を見張る急成長を遂げていることがあげられます。巨額の投資は金融系スタートアップを意識した警戒感の裏返しであり、フィンテックはそれだけ金融業界に新たな風を巻き起こそうとしているのです。
個人でも参入できるのが魅力
投資銀行や大手金融機関だけではなく、個人単位でも参入できるのがフィンテックの魅力でもあります。実は、ツイッター創業者のジャック・ドーシーもフィンテック業界に参入しています。それが決済代行サービスの「Square(スクエア)」です。
大手IT企業が金融業界をリードする未来もある
レンディングクラブやスクエアは、IT企業が積極的に金融業界に参入している代表例です。
Google PayやApple Payに対抗して、中国のアリババも電子決済分野に参入、さらにクレジットカードの発行も検討していると報じられています。今後はIT業界の大手が金融業界の主要プレイヤーになる可能性もあるのです。
身近にもあるフィンテック
フィンテックという用語が一人歩きしている印象がありますが、私たちの身近なところにもフィンテックは存在します。その代表例が複数口座を一括管理し、クレジットカードの履歴や銀行の入出金をもとに、自動で家計簿を作成します。
これらのアプリは証券口座とも連動しているため、資産運用の状況も把握することができます。こう考えると、フィンテックを少し身近なものに感じることができますね。
注目のロボアドバイザーもフィンテックの一種
フィンテックの中でも注目を集めているのが、個人ごとに最適なポートフォリオの作成・管理までを人工知能(AI)が代行するロボアドバイザーです。ロボアドバイザーは、証券各社がこぞって参入していて、ロボアドバイザーを提供していない証券会社は少数派となりつつあります。
また、アプリ経由でロボアドバイザーが運用するツールもあり、その利便性は日に日に高まってきています。少額からはじめられることも多く、これも金融業界に風穴を開けることが期待されるフィンテックの一つと言えるでしょう。
まとめ
テクノロジーの発達により、金融業界も徐々に変わりつつあります。フィンテックは、私たちの生活に革命を起こしてくれるイノベーションなのです。
耳慣れないフィンテックという言葉も、具体例を理解することでイメージしやすくなったと思います。身近なフィンテックを探してみるのも面白いかもしれません。
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