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ビットコインをはじめるなら知っておくべき「カウンターパーティリスク」とは?

ビットコインをはじめるなら知っておくべき「カウンターパーティリスク」とは?

横山研太郎
横山研太郎
記事の難易度:★★★☆☆

個人投資家の方はほとんど聞いたことがないかもしれませんが、「カウンターパーティーリスク」という言葉があります。これは、簡単に言うと「取引相手からの支払が行われないリスク」です。

証券取引所で普通に取引しているだけであれば、カウンターパーティーリスクはありません。しかし、特殊な投資を行っている場合には、このリスクのことを考えておくべきときもあります。

カウンターパーティーリスクとは何か?

カウンターパーティーリスクとは、「デリバティブ取引などで、取引の相手方が破綻するなどして、取引が完結しない(契約上の支払が履行されないなどの)リスク」のことです。

信用リスクと同じようにも感じられますが、厳密には異なります。信用リスクは「債務者が債権を履行できなくなるリスク」です。カウンターパーティーリスクは債権が履行できなくなることによって「取引が完結しない」もので、信用リスクの中のひとつだと考えることができるでしょう。

どんな取引でリスクが顕在化しやすいのか

カウンターパーティーリスクは、取引相手が誰かによって発生しやすさが大きく変わります。

取引所を介して行われる「取引所取引」では、トラブルが起きることはほとんどありません。買い手と売り手の両方が確実に取引成立させられるように、取引所がしっかりとルールを定めているからです。

しかし、取引所を介さない「相対取引」では、取引相手が支払いなどを履行できなかった場合には、評価益が出ている状態であっても投資資金を回収できずに損失が発生してしまう可能性があります。

ビットコインの取引所などでは取引所取引でも問題が

証券取引所で行われる株式取引は、取引所取引であるため、カウンターパーティーリスクが発生することはありません。しかし、最近注目を集めているビットコインなどの仮想通貨の取引では、取引所取引であってもカウンターパーティーリスクがあると言えます。

現在、仮想通貨は正式な通貨や有価証券とは認められておらず、金融商品に関する様々な法律は適用されません。そのため、仮想通貨の取引所では、取引が行われる際、確実に取引が履行されるようにするための規制がありません。

また、取引所を運営する会社が破綻した場合に投資家を保護する制度もありません。2014年に起きた、ビットコインの当時最大の取引所であったマウントゴックスが取引を中止し、破綻したときも、同社にビットコインを預けていた人が法律や制度などによって保護されることはありませんでした。

取引相手などの信用力をしっかり見極める

カウンターパーティーリスクを避けるためには、取引相手が確実に取引を履行することができるかが重要です。つまり、取引相手が破綻したり、一時的に支払いができなくなったりする可能性がないかを見極めなければなりません。

取引相手が充分な資産を保有しているかどうかなどを、事前に調べておくようにしましょう。取引相手が会社なのであれば、ホームページなどの情報だけでなく、信用情報や決算資料といった資料も確認することで、信用力があるかどうかを判断することができます。

取引期間が長いほどリスクは高くなる

取引期間が長いほどリスクは高くなる

取引相手が破綻するなどしてしまう可能性は、取引期間が長くなればなるほど高まります。取引を始める段階では健全な優良企業であったとしても、永遠に優良企業であり続けると保証することはできません。

1年以内に倒産する確率が1%しかなかったとしても、同じ確率で5年間取引を続けるのであれば、取引期間中に倒産してしまう可能性も5倍程度になります。よって、カウンターパーティーリスクは取引期間の長さに応じて高まると考えることもできます。

取引を始めるときにはわからなかったリスクが数年後に顕在化している場合もあるため、定期的に取引相手の状況を確認して、リスクが高まっていないかどうかをチェックしておくようにしましょう。

リスクを分散させて安全に取引する

リスクを分散させることでカウンターパーティーリスクを低減させることができます。

投資資金を1か所に投資している場合、取引相手の破綻確率が低かったとしても、実際に破綻してしまえばすべてを失ってしまいます。しかし、投資資金を複数に分散していれば、取引相手のひとつが破綻してしまった場合でも、失う投資資金はその取引相手との分だけに抑えることができます。

仮想通貨を例にするのであれば、種類の異なる仮想通貨に投資したり、異なる取引所を通して預けたりするなどの手段を講じることができるでしょう。

まとめ

株式投資だけではカウンターパーティーリスクを心配する必要はありませんが、さまざまな投資をすることになれば、そのリスクに備えなければならない可能性も出てきます。

近年、投資の初心者でもできる金融商品が増えてきています。しかし、カウンターパーティーリスクがあると理解しきれていないせいで損失を被ってしまわないようにする必要もあるでしょう。

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