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ブックビルディングとは?参加方法や注意点などを詳しく解説

ブックビルディングとは?参加方法や注意点などを詳しく解説

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たじりひろこ
たじりひろこ
記事の難易度:★★★☆☆

新規公開株(IPO)銘柄投資では、IPO株をいくらで何株申し込むかという申告をする「ブックビルディング」が重要になります。

今回は、IPOのブックビルディングへの参加方法や、参加するときの注意点について見てみましょう。

需要を積みあげる「ブックビルディング」

近年の新規公開株(IPO)では、価格決定はブックビルディング方式が主流となっています。

需要積み上げ方式とも呼ばれるブックビルディング方式は、上場予定会社の経営状態や証券投資の専門家の意見を参考に、上場予定企業(上場申請者)や幹事証券会社が公開価格を仮決定します。最終的に予約の積み上げ(ブックビルディング)をして、投資家の需要や価格変動リスクを勘案してから、公開価格を正式決定します。

ブックビルディング方式の利点

ブックビルディング方式のメリットはいくつかありますが、もっとも大きなメリットが投資家の需要を正確に測れることです。

ブックビルディング方式の前の主流だった入札方式では、投資家側が希望する価格を入札して、その結果で公開価格が決まりましたが、入札金額の高騰を招いたり上場直後に株価急落してしまうという問題がありました。そのため、ブックビルディング方式が広がってきたのです。

高い利回りで人気のIPO株投資

IPO銘柄は基本的に株式公開直後の値上がり期待と値上がり率が極めて高く、銘柄によっては300%を超える値上がりを記録した銘柄もあります。

もちろん、株価の上昇は企業業績に左右されるので、必ず上がるものではありませんが、市場より低い株価で購入できることがIPOに当選すれば、利益を得られる可能性は高いのです。

IPOの情報はどう入手する?

ブックビルディングに参加するには新規上場企業を事前に知っておく必要がありますが、基本的な情報は日本取引所グループのサイトで公開されています。日本取引所グループのサイトでは、企業名の他に「証券コード」「市場区分」「会社概要」「確認書(幹事証券会社名含む)」「仮条件で決定した株価」「公募株数」を確認することができます。

IPOの情報は幹事証券会社になっている各証券会社のサイトでも公開されていますし、株の教科書.comでもIPO銘柄の評価を提供しているので参考にしてみてください。

ブックビルディングにどう参加する?

個人投資家がブックビルディングに参加するには、IPO主幹事もしくは幹事証券会社に口座開設が完了していることが必須です。幹事証券会社以外では申し込みを受け付けていません。

ほとんどの証券会社は公式サイトからブックビルディングの申し込みできます。若干の違いはありますが、入力が必要なのは申し込み株数と株価だけ。これだけ見ると参加は非常に簡単に感じますが、証券会社によっては申し込みに一定の条件が付くことがあります。

ブックビルディングに申し込むときの注意点

ブックビルディングの注意点はいくつかありますが、一定期間の取引実績や購入金額相当の預かり資産がない人は申し込めないことと、申し込み後数日以内に購入相当額を差し入れる必要があるなどがあげられます。また、ブックビルディングでは成行注文が可能ですが、上場時株価が思ったより高い金額で決まるケースがあるので状況にあわせて使い分けましょう。

さらに、成行注文での差し入れ購入資金は指定範囲の上限金額を用意しないといけません。株価範囲が200円~400円のIPO株のブックビルディングに1,000株成行で参加する場合、400円×1,000株=40万円が必要となります。そこまで欲しい銘柄でなくても、成行注文だと購入できる可能性が高くなるので注意しましょう。

まとめ

IPO銘柄はブックビルディングを導入することで、適正株価での上場と上場後の株価急落を防ぐことが期待できます。

株式投資に慣れてきて、新しい銘柄を持ちたいと考えているならば、IPOに参加して新規上場株式を持ってみるのもいいのではないでしょうか。

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