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裁定取引(アービトラージ)とは?知っておきたい株式取引の用語

裁定取引(アービトラージ)とは?知っておきたい株式取引の用語

たじりひろこ
たじりひろこ
記事の難易度:★★☆☆☆

株の取引方法で「アービトラージ」というものがあります。「裁定取引」とも呼ばれているものです。また、「サヤ取り」という呼び名の方になじみがあるという人もいるでしょう。

この取引はどのようにして行うのでしょうか。そして、個人の株式投資に生かすこともできるのか、また、株式市場全体に何か影響があるのかを詳しく見ていきます。

アービトラージとはどのような取引方法のこと?

個人投資家のアービトラージは信用取引を利用することが前提です。

まず、同じような動きをする2つの銘柄を組み合わせて、同時に「売り」「買い」を行います。その後、保有する2銘柄の価格差が出たところで反対売買により利益を得ていきます。株価が上下どちらに動いても利益を取ることができる、もしくは損失を軽減できるというメリットがあります。

同じような動きをする銘柄でも、長い期間では全く一緒の動きをすることはなく、必ず動きが乖離する場面が出てきます。その時、上昇傾向にある銘柄を「売り」、下落傾向にある銘柄を「買い」という取引をするのです。

アービトラージを行う銘柄の決め方について

動き方が似ている2つの銘柄を探すのは非常に難しいため、アービトラージの対象となる銘柄は専用ソフトを使って探すことが多いようです。専用ソフトを利用すると、自分でも思いつかなかった銘柄を探すことができるのは大きな利点でしょう。

また、専用ソフトでは反対売買のタイミングも教えてくれます。売買のタイミングを自分で計算しなくてもいいのは非常に便利ですが、このようなソフトは有料での提供です。価格に見合ったリターンを得られるかを考えてから導入してください。

アービトラージを利用するメリットとは?

アービトラージにはリスク軽減以外にもメリットがあります。通常、信用取引をしていると反対売買のタイミングを計るために、ずっと株価をチェックする必要があります。タイミングを外すと大きな損失を出す恐れがあるからです。

しかし、アービトラージでは2銘柄の差が縮小したところで反対売買をするので、日中ずっとパソコンに張り付くというようなこまめな株価チェックは必要なくなります。また、前述したようにアービトラージを補助する専用ソフトの存在もあります。

信用取引はしてみたいけれど、株価チェックの時間がないという人には、アービトラージは最適な取引方法でしょう。

アービトラージで注意しないといけない点

アービトラージはいいことばかりのようにも思えますが、現物株取引よりリスクの大きい信用取引である以上、注意点もあります。

信用取引を利用するため、反対売買までの期間が6か月以内と決まっています。自分の思惑通りの価格差が出なくても6ヶ月以内には反対売買しないといけません。リスクヘッジのつもりで利用しても、損失を出してしまう可能性もありますので、留意しておいてください。

また、アービトラージを補助する専用ソフトも有料です。高額な資金を使って思ったような取引ができないという状況も防ぎたいものです。そのためには、各アービトラージ専用ソフトではどのようなことができるのか、しっかり把握してから購入に踏み切るようにしましょう。

アービトラージを行うのはどのような人?

アービトラージの主体となるのは個人投資家ではなく、銀行や証券会社といった機関投資家の方のシェアが大きくなっています。

機関投資家のアービトラージの場合は、株式市場にも大きな影響を与えます。取引残高も経済新聞に掲載されます。機関投資家が反対売買するだけで株価が動く可能性がありますので、自分の保有する株式が対象になっている場合は気を付けて見ておきましょう。

機関投資家のアービトラージの特徴

個人投資家が信用取引を使って個別銘柄のアービトラージをするのに対し、機関投資家は「日経平均株価」と「日経平均先物」も使ってアービトラージします。(一部の個人投資家の中にも日経平均株価・日経平均先物を使う人がいます)そのため、個別銘柄の株価だけでなく、日経平均株価全体にも影響が大きくなります。

もし余裕があれば、日経平均株価だけでなく、日経平均先物の推移も確認しておいてください。今後の株価全体の動きを予測することができるでしょう。

まとめ

アービトラージは個人投資家でも行うことができますが、メインの利用者は機関投資家です。機関投資家のアービトラージは株式市場全体に多大な影響を与えます。

機関投資家のアービトラージの情報が新聞の経済欄に掲載されることもありますので、自分が行っていないとしても確認しておくようにしましょう。

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