
こんな銘柄には気をつけろ!投資初心者が注意するべきポイント
投資初心者でもある程度の期間株式投資をしていると、何となく値上がりしそうな銘柄が見えてきます。一見魅力的なこうした銘柄ですが、魅力的である以上にリスクが高く、投資初心者が手を出すには危険なものが少なくありません。
堅実に利益をあげていく投資戦略を身につけるためにも、手を出すべきではない銘柄を判断できるようになる必要があります。今回は、投資初心者が気をつけるべきポイントを見てみます。
この記事のもくじ
値上がり率・値下がり率が高い銘柄
株式情報のポータルサイトには、ランキング情報が掲載されています。そこには、必ずと言っていいほどある期間中の値上がり率・値下がり率のランキングも含まれています。
こうしたランキングの上位銘柄を見ると、「もっと上がりそうだ」、「これだけ下がったんだから、ここで買えばリバウンドで値上がりするのでは」と考えがちですが、大前提として値動きの大きい銘柄はリスクが高くなっていることに注意が必要です。
値動きの激しさはリスクに直結する
大きく値上がりしている銘柄は、大きく値下がりするリスクと表裏一体です。まずは、値上がりしている銘柄に投資するときには、「どうして大きく値上がり(値下がり)したのか」を確認して、少額の投資にとどめましょう。また、よほどの確信がない限りは積極的に投資するべきではありません。
出来高が極端に乏しい銘柄は避ける
値動きが激しい銘柄だけではなく、出来高が乏しい銘柄の取引にも注意が必要です。出来高が乏しいと買い値が高く売り値が安くなり傾向が強まるので、買うときには市場の取引価格よりも高く買い、売る時にはかなり安く売らなければならないリスクは無視できません。
取引リスクを避けるためにも少額投資が前提
また、出来高が極端に小さい銘柄でまとまった金額の取引をすると、自分の取引が出来高に影響して、取引価格に大きな悪影響を及ぼすことがあります。
出来高が極端に乏しい銘柄は、投資対象としては魅力的とは言いにくい銘柄と言えます。ただし、少額の投資であれば、個人の取引が原因の株価の値動きも抑えられるので、問題は起きにくいでしょう。
株価が非常に安くなっている低位株・ボロ株
東京証券取引所(東証)上場銘柄の中には、株価数円から数十円程度で取引されている銘柄が珍しくありません。このような低価格帯で取引されている銘柄は、低位株もしくはボロ株と呼ばれます。
低位株やボロ株は、金額では1円の値動きでも利益率でみると数十%を超える大きな変化になるため、取引が極めて活発という特徴があります。また、ポジティブサプライズとなるニュースがあれば、株価が急騰することもあり、それを魅力に感じる投資家も少なくありません。
長期的には値下がりしている銘柄であることに注意
低位株・ボロ株の株価が極端に安いのには、業績低迷や見通し不透明といった、安さ相応の理由があります。
短期で見ると値動きが激しい低位株・ボロ株は、長期で見ると下落傾向にあるので、利益を出しにくい銘柄だと認識しておくのがよいでしょう。
ハイリスク・ローリターンな仕手株
低位株・ボロ株や株価が数百円程度の銘柄は、株価の変動率が大きくなる傾向があります。それを逆手にとって、自らの売買をきっかけに意図的に株価を引き上げようとする「仕手」と呼ばれる集団が存在すると言われています。
仕手筋が手掛けた銘柄は、あるタイミングから大きく上昇して、再び急落することがあります。このような仕掛けの対象となっている銘柄を仕手株と言います。
仕手筋の動向を読めなければ大損をするリスクが大きい
仕手筋の取引にうまく乗れれば短期間で大きな利益が得られるので、仕手株に手を出す投資家は少なくありません。
しかし、仕手筋とのつながりがなければその動きを予測することはできないため、高値掴み・安値売りのリスクは通常の取引と比べると大きいので、損失をこうむるリスクは極めて大きいといえます。
事業内容が理解できない銘柄
新興市場の銘柄に多く見られる事業内容が理解できない銘柄も、やはりリスクの大きい銘柄と言えます。
時代の最先端を走っていたり、特殊な業界を事業領域としている企業であると、ホームページなどを見ても事業内容が理解できないことがあります。そういった銘柄の中にも優良企業が隠れていても、あなた自身にとっては魅力的な投資対象ではないといえます。
発表内容の良し悪しを判断できない
事業内容を理解できていないのは、会社のプレスリリースやその業界についてのニュースが公表されても、それがその企業にとって良いニュースなのかどうかを判断することができないからです。
事業内容を理解できないとリスク判断ができず、リスク判断をできないこと自体が、リスクになるのです。
赤字決算で将来性がはっきりしない銘柄
低位株・ボロ株と共通する部分もありますが、赤字決算の銘柄も、投資対象としては魅力的とは言えません。
一方で、将来の成長のために一時的に多額の損失を計上して研究開発や設備投資に投資する企業があることも事実です。
赤字の理由を分析できれば有望な対象となる
赤字の理由を分析して、本業の利益である「営業利益」には問題がなく、損失の理由が研究開発や設備投資のための特別損失であれば、一旦株価が下げた後に再び上昇に転じる場合もあり、そういった銘柄は投資対象となります。
まとめ
株式市場には多くの企業が上場しているので、わざわざリスクの大きい銘柄を選ばずとも、あなたにとって利益を出しやすい銘柄や業界があるはずです。
大きな利益が見込めそうで魅力的に見えるかもしれませんが、堅実に資産を殖やすためにも、リスクの高い銘柄には手を出さない取引を心がけましょう。
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