
底値買いを狙うときに気をつけたい3つのポイント
株式投資で利益を狙うためには、安値買いの高値売りは鉄則です。一方で底値のタイミングの判断を間違えると、思わぬ損失の原因にもなります。
投資格言に「頭と尻尾はくれてやれ」があるように、購入と売却のタイミングを見計らうことは簡単ではありません。今回は、安値買いの高値売りを実現するために欠かせない、3つのポイントを見てみましょう。
この記事のもくじ
下値圏での出来高減少は売り一巡のサイン
下値圏で出来高が減少するとローソク足が大陰線から小陰線に入れ替わるので、売り一巡のサインとして捉えることができます。トレンドが下落に転じると、大陰線がシグナルであることは珍しくありません。特に上昇局面で大陰線を引っ張っると、下落トレンド入りの信頼度の高いシグナルと言えます。
なぜ、下落局面では小陰線が底入れのサインと言えるのか。それは、売りが一巡して出来高が減少したことを示唆するからです。底値で個別銘柄を拾うことを狙うなら、下値圏での小陰線に注目してみましょう。
雰囲気で買い向かうと損をする
株価指数(インデックス)に連動するインデックスファンドや上場投資信託(ETF)への投資はドルコスト平均法による投資が中心となるので、分析ではなく雰囲気に頼る投資になりがち。ですが、雰囲気での投資は、損失を招く原因となります。
短期で利ザヤを稼ぐことを狙う取引は短期筋の主戦場であり、資金や情報に乏しい個人投資家は餌食になりやすくなります。利ザヤを狙う取引では、一定の相場分析をした上で、根拠のある投資をすることを心がける必要があります。
企業業績に基づいた投資判断を下す
株価を決定する重要な要素の一つが企業業績です。業績悪化による下落は底が深いため、企業業績からアプローチした投資判断が欠かせません。
業績悪化が明らかになった企業の銘柄の底値を探るのは非常に難しいため、投資初心者は、業績が悪化した企業の底値を探ることは避けた方が無難でしょう。
投資判断はファンダメンタルズとテクニカルの両面
個別銘柄の分析手法は、大きく企業業績やマーケットの情勢等、基礎的経済条件(ファンダメンタルズ)に基づくファンダメンタルズ分析と、チャートの形状から先行きを分析するテクニカル分析に分けられます。
業績悪化が明確な企業に投資をするなら、入念なテクニカル分析をする必要があります。特に時価総額の小さい銘柄はファンダメンタルズを超える値動きを見せること珍しくないため、テクニカル分析で底値を探ることも一つの手段です。
安値圏で買う考え方も大事
「頭と尻尾はくれてやれ」と言った投資格言があるほど、底値ぴったりで買いつけをすることは簡単ではありません。完全な底値ではなくても、底値圏ゾーンで購入できれば良いとするくらいの心構えが大切です。
テクニカル分析で銘柄分析をしても、その結果がダマしであるケースも少なくありません。特に優良銘柄ほど買い支えが入りやすく押し目が少ないという特徴があります。ぴったり底値で買い付けるのではなく、安値圏ゾーンで購入すると言う考え方も参考にしてください。
短期で利益を求めず、インカムゲインを狙う
短期投資なら確実に底値をとらえる能力が要求されますが、長期投資であれば、短期投資ほどシビアに底値にこだわる必要はありません。つまり、底値圏ゾーンを意識してざっくりとそのあたりで投資すれば事足りるのです。
また、銘柄によっては配当や株主優待といったインカムゲインも期待できます。投資初心者こそ長期投資を念頭に置いた取引をすることで、リスクを取りすぎない取引が期待できるようになります。
まとめ
底値買いが成功するかは経験や知識よりも時の運に左右されるため、簡単なことではありません。ピンポイントで底値を狙うのではなく、底値圏で取引できればよしとして、その判断をするポイントの把握や知識を深めることで、より安定した取引が期待できます。
今回見てきたようなポイントを参考に、底値を狙う株式取引に挑戦してみるのもよいのではないでしょうか。
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