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バリュー投資で必要な企業価値を見抜く力を身につけるには

バリュー投資で必要な企業価値を見抜く力を身につけるには

株の知識レベル:★★★★☆

数ある投資法の中でも王道の一つと言えるのが、「バリュー投資」です。バリュー投資は割安に放置されている株を購入し、適正価格になったら売却するという方法です。著名投資家ウォーレン・バフェットは、売却方法はともかく、購入はバリュー投資の原則にのっとっていると言われています。ただ、バリュー投資は奥深い投資法です。バリュー投資に必要な最低限の力についてお話しします。

バリュー投資の基本的な考え方とは

バリュー投資とは、割安な株を購入し、実力通りの適正な株価まで戻った時点で売却するものです。適正価格まで戻るのを待つ中長期投資の一種であり、日中に仕事をしている会社員などには、うってつけの投資方法だと言えます。

割安な株を見極める力が成功のカギ

ただ、バリュー投資は決して簡単なものではありません。どの会社が割安な株価で放置されているのかを見極めるのが、非常に難しいからです。そもそも、株価は「すべての投資家で決定した会社の価値」と言い換えることもできます。そういう意味では、ほとんどの場合において、株価は適正な時価ということができますが、時折、多くの投資家が判断を誤り、株価が安くなってしまうこともあります。そのタイミングで投資することができれば、バリュー投資で成功することができます。また、本当に割安だった株は、多額の含み損を抱える可能性が低いため、保有期間中にストレスが少ないというメリットもあります。では、どうすれば割安株を見つけられるのでしょうか。

株価収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)を見る

割安かどうかを判断するための株価指標は、株価収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)があります。PERは株価が1株あたり税引き後純利益の何倍になっているかを表し、PBRは株価が1株あたり純資産の何倍になっているかを表します。どちらの指標も低ければ割安、高ければ割高と判断できます。これらの指標は有名で、株式投資の情報ポータルサイトで個別銘柄の情報を見ると、現在の数値を知ることができます。

PER・PBRには明確な基準はない

PERやPBRが「いくらで買うべきだ」という基準はありません。業界平均を参考にすることはできますが、平均より低ければ割安だとは限りません。同業他社よりも収益力が低かったり財務体質が悪かったりすれば、当然、PERもPBRも低下してしまうからです。また、ポータルサイトで書かれている数値は、過去に会社が発表した財務諸表を基準にして求められるものにも注意が必要です。経営状態は日々変化しており、一般に知られている数値は「古い」指標なのです。PERやPBRを参考に、数値では見えない会社の実力を見極める力も必要です。

会社に実力があるかどうかは財務諸表にあらわれる

バリュー投資で必要な企業価値を見抜く力を身につけるには

株価や株価指標にはあらわれない会社の実力は、財務諸表や決算短信にあらわれます。例えば、直近に発表された決算では利益が落ち込んでしまったとします。その影響で株価が大きく下落してしまっていたとしても、損益計算書を見る限り、利益が落ち込んだ理由が特別損失で、営業利益に影響がなかったとすると、次の年には利益が回復する可能性が高いかもしれません。逆に、利益が急増していても、それが一時的なものや将来性ある事業を売却したものであれば、先々の利益が減ってしまうサインと考えることもできます。

会社の将来性と比べて割安かどうかを見る

さらに、会社の中期経営計画も重要です。中期経営計画には、これからどのような戦略で会社を成長させていこうと考えているのかが書かれています。これを財務諸表とあわせて分析することで、会社の将来性を自分なりに考えましょう。中期経営計画は、株主総会や決算説明会で公表されるものなので、株価には織り込み済みです。しかし、PERやPBRと異なり、「未来の情報」であり、その評価は人それぞれ異なります。もし、会社と他の投資家が将来性をあまり高く評価しておらず、自分が考える限りではもっと成長できるはずだと確信が持てたのならば、その会社の株は「自分しか知らない割安株」です。このような場合は、一見するとPERもPBRも割高に見えたとしても、「割安」だと言えます。

まとめ

このように、バリュー株を見極めるためには、PERやPBRといった指標だけではなく、財務諸表や会社の成長戦略まで含めて考え、その上で現在の株価が割安かどうかを判断する必要があります。簡単なことではありませんが、そこまでできてはじめて割安株で大きな利益を得ることができるのです。バリュー投資は奥深いものですが、そこに株式投資の極意があると言えるでしょう。

大阪でファイナンシャルプランナーとして活動。
資産運用に関する記事やビジネス関連の記事を多数執筆。
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