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拡大する損失を防ぐ、含み損への3つの対処法

拡大する損失を防ぐ、含み損への3つの対処法

徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★★☆☆

株式投資において含み損は付き物であり、株式投資で利益を上げる重要なポイントは、含み損を抱えたときの対処法です。やみくもに損切りをしても損失が拡大するばかりで、思うような利益を上げることができません。

今回は、含み損を抱えた時に知っておくべき三つのポイントについて確認していきましょう。

損切りの決断をする前に、下落の質を把握することが大切

リスク資産の値動きには必ず理由があります。つまり、下落にも理由があり、質があるわけです。

例えば、急激な株価上昇の後に来る株価調整的な下落であれば、下落の質は決して悪くありません。企業業績がよければ、むしろ押し目買いの好機になり得るかもしれません。一方で、個別に悪材料が出たことに起因する株価の下落は、言うまでもなく質の悪い下落であり、マーケットから一時的に見切りをつけられている状態と言えます。同じ下落でも、それぞれ性質が異なるのです。

損切りをするときには、この下落の質の違いを知った上で、持ち続けるかどうかを判断することが重要です。

企業業績悪化に伴う下落は質の悪い下落

株価を決定付ける一番の要因は企業業績です。企業業績悪化による株価下落は質の悪い下落であり、常に含み損が拡大するリスクを内包しているため、迷いなく損切りを決断しなければなりません。

個別に出る悪材料が嫌気されると、次の資金流入まではそれなりの時間を要します。一度見捨てられた銘柄が再浮上するのは難しいことは覚悟しておきましょう。

金融危機による下落は、中長期で相場が低迷する可能性も

ダウ平均や日経平均のチャートとニュースのアーカイブをを比較すると一目瞭然ですが、株価の暴落のほとんどが金融システム不安に起因します。つまり、金融危機の初期段階においては、含み損を抱えていても損切りは必須なのです。

サブプライム問題やそれをきっかけとする2008年のリーマンショックは、金融機関のシステム不安に端を発します。また、2010年頃から顕在化した欧州債務不安も同様です。

マーケットは金融機関が不良債権を抱えることや、金融システムに不安が生じることを極端に嫌います。金融危機の初期では、とにかく売り抜けることが鉄則です。

安易に押し目買いやナンピンを入れては行けない

押し目買いは株価が安くなったタイミングで買い注文を入れる投資手法ですが、金融危機下に押し目はありません。金融危機下では投資意欲がなくなるまで株価が下落するため、押し目だと思っても押し目ではない可能性が高いのです。

また、含み損を抱えた状況で同一銘柄の買い注文を入れるナンピン買いは、平時でも損失を拡大させるリスクがあるので、金融危機下では避けるのが賢明です。有価証券よりも現金のほうが価値があるのです。

業績が良いのに株価が下落した場合は調整の可能性

企業業績が良いにも関わらず、株価が下落するケースがあります。このようなケースは、株価調整である可能性が高いと考えられます。このようなケースでは含み損を抱えていても損切りを焦る必要はありません。一度上がりすぎた株価を調整する下落ですから、決して悪性の下落とは言えないのです。

まずは、企業の財務状況や企業業績を確認した上で下落の質を判断します。そうすることで、無駄な損切りを減らすことが出来るのです。

出来高が少ない場合は売り抜ける方が無難

上述したように、業績が良い企業においては、株価調整的な下落も多く見られますが、出来高が少なくなるなど、企業業績が良くても売ることを考えなければならない局面も存在します。

基本的に、個別銘柄が持つ上昇エネルギーは出来高で判断します。日々の商いが活発で、出来高・売買代金が共に多ければ、マーケットから注目されている証拠です。このエネルギーがなくなることは、マーケットから一時的に見放されていることが考えられるのです。

いくら企業業績がよくても、出来高が無くなってきた場合には株価の先行きは黄色信号。ある程度の利益が出るうちに売り抜けることが欠かせません。

まとめ

含み損を抱えたからと言って、必ずしも売り注文を入れなければならないかと言えば、その限りではありません。下落の質を知った上で投資判断することが重要なのです。

一方で、上述したような金融危機のように、可及的速やか売り抜けるべき局面も存在します。株価の値動きの背景を理解し、下落の質を知ることで無駄な損切りを減少させることができるのです。

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