
10万円で株式投資をはじめる戦略とは?少額株式投資のすすめ
資産運用はお金持ちでないとうまくいかないと考えていませんか?近年では、少額でも株式投資がしやすい環境が整ってきているのをご存知でしょうか?投資資金が10万円程度でも、堅実に増やす方法はいくつかあります。
今回は、少額の資金で投資をはじめるときのポイントを、わかりやすく解説します。
この記事のもくじ
少額投資非課税制度(NISA)で非課税投資
少額投資では、何よりもコスト削減を意識することが欠かせません。投資のコスト削減に役立つのが節税ですが、そのために活用したい仕組みが少額投資非課税制度(NISA)です。
一般口座と特定口座の取引では、取引で発生した利益と配当に対して、所得税15%と住民税5%の20%(2037年までは復興特別所得税が上乗せされて20.315%)が課税されますが、NISA口座での取引は年間120万円までの範囲内で、取引の利益と配当が非課税となります。
非課税枠の範囲内で何回でも取引できる
NISA口座での取引が非課税となるのは、1年ごとに購入金額ベースで120万円まで。投資資金が10万円なら、12回の売買ができます。2~3カ月ごとに売買したとしても、すべての取引が非課税となるのは、無視できないメリットと言えるでしょう。
口座開設では、取引手数料が安い証券会社を選ぶことも大切です。証券会社によってはNISA口座の取引について手数料を優遇するサービスを行っているところもあります。
少額でも分散投資はできる
少額投資では特定の銘柄に集中投資をするため、資金を一気に失ってしまうリスクがあります。そうならないためには、投資金額の半分以上を特定の銘柄につぎ込むのは避けましょう。1銘柄あたり2~3万円、これを3~4銘柄に分けて投資したいところです。
ただし、少額投資の対象となる個別銘柄は低位株やボロ株であることが多く、投資対象に向いているとは言えません。
ミニ株やるいとうを活用する
一単元に10万円を超える資金が必要な銘柄の買い付けには、ミニ株やるいとうが役立ちます。
どちらも単元株と比べると取引の自由度は下がりますが、少額でも日本を代表するような銘柄に投資できるのは大きな魅力と言えます。
銘柄選びの手間を省くならインデックスファンド
銘柄選びは株式投資のだいご味ですが、経験を積んでも確実に値上がりする銘柄を見つけられるわけではありません。
確実な資産形成を目的とするなら、株価指数(インデックス)に連動する投資信託(インデックスファンド)や、上場投資信託(ETF)が選択肢となります。インデックスファンドやETFに投資をすることで、少ない投資金額でも幅広い銘柄に分散投資することができます。
インバース・レバレッジETFでリスクヘッジ
ETFの中には、商品先物を対象とするETFをはじめ、インデックスの数倍の値動きを目指すレバレッジETFやインデックスとは反対の値動きをするインバースETFがあります。
インデックス以外を対象とするこれらのETFに投資をすることで、株式以外の資産にも分散投資を実現できるので、株価の値下がり局面でも一定の下支えが期待できます。
まとめ
貯蓄から投資への掛け声の下に、主にネット証券を中心に少額の資金でも投資しやすい環境は着々と整えられてきました。しかし、投資資金が少ないからこそ、一獲千金を狙うのは禁物です。
せっかくの資金を一時にうしなわないためにも、じっくりと時間をかけて低リスクで着実に利益を出すことを心がけましょう。
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