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暴落に強い銘柄には特徴があった!下落しづらい銘柄の傾向とは

暴落に強い銘柄には特徴があった!下落しづらい銘柄の傾向とは

徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★★☆☆

個別銘柄にはそれぞれ値動きの特徴がありますが、上値が重い銘柄があれば下値が堅い銘柄もあり、為替に敏感な銘柄や鈍感な銘柄など、銘柄ごとに値動きが違います。

では、市場全体が落ち込むときに強い銘柄とはどのような銘柄なのでしょうか。今回は、銘柄の実例も交えながら暴落に強い銘柄を探っていきます。

暴落に強いのはこんな銘柄

暴落に強い銘柄を考えるポイントは、対象となる企業の時価総額の大きさです。例えば、時価総額が数十億円から数百億円程度と比較的小規模な新興企業は値動きが非常に荒く、上げ足・下げ足ともに早い傾向があります。反対に、時価総額が数千億円から1兆円を超える東証一部上場企業は比較的値動きが安定していて、暴落に強いと言えます。

業種別に見たときに暴落に強い銘柄は、鉄道・通信・銀行といった内需関連銘柄です。内需関連銘柄の特徴は、海外の動向に業績を左右されにくいこと。国内経済や業績が堅調なら、連れ安になるとは考えにくいのです。

暴落時にも上昇する銘柄がある

内需関連銘柄は収益の大部分を国内で稼ぐため、国内経済が安定していれば暴落リスクは少ないと言えます。実際に近年の相場急変時を見ても、内需関連銘柄は他業種に比べて下落幅が少なく、比較的安定した推移を見せています。

例えば2015年末から2016年初頭にかけて日経平均が3,000円近く暴落したときには、多くの銘柄が投げ売りされるような状況でしたが、西日本鉄道(9031)は20%以上の上昇を記録しています。オリエンタルランド(4661)も同様で、ディズニーリゾートの売り上げ好調が外部要因を吹き飛ばす展開になりました。この両者の値動きは、個別で好材料が発表された部分もありますが、内需株の暴落への強さを表す材料の一つといえるでしょう。

相場下落時に買われやすい金融関連銘柄にも注目

金融関連銘柄も、相場の下落時に買われやすいことが特徴です。特に、円高がもたらす株安時には買いが集まりやすい傾向にあります。

金融関連銘柄のうち、銀行株は割安水準であるだけではなく配当利回りも高止まりしているので、株価を見ても非常に魅力的な銘柄です。相場が下落したときに押し目で拾っていきたい銘柄の一つです。

3大メガバンクは総じて割安水準

ここ数年での顕著な業績低迷や大規模なリストラ、さらには新卒採用者数の大幅削減など、銀行株は長い苦境に立たされていましたが、すでに相当な割安水準まで売り込まれています。直近の10倍を下回る株価収益率(PER)の水準が、割安度合いを表しています。

3大メガバンクのうち、みずほフィナンシャルグループ(8411)はPER8倍が程度、三井住友フィナンシャルグループ(8316)もPER10倍を下回る状況です。配当利回りも3.5%を超えていて、何より買付金額が数万円から10万円程度と、非常に投資妙味のある株価水準です。

米国の国際優良銘柄も暴落に強い

外国株には抵抗がある投資家も多いと思いますが、米国の株式市場に上場する国際優良銘柄は比較的暴落に強いので、安定した投資を考えるなら見逃せない銘柄と言えます。

値下がり局面では実際に強みを発揮

過去10年に限っても、2008年のリーマン・ショックとそれに続く世界金融危機、2010年の欧州債務危機や2015年のチャイナ・ショックなど、記録的な相場急落は何度かありました。

そんな中でも、コカ・コーラ(KO)やジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)など、グローバルにシェアを有している企業の株価は底堅く、相場の暴落に強いことが証明されています。

まとめ

内需関連銘柄は株価暴落時にも下がりづらい傾向にあります。円高への抵抗力も非常に強く、海外景気に大きく左右されることはありません。個別銘柄への投資では、配当利回りや各種株価指標を確認しながら投資を検討していきたいところです。

海外株への投資を検討するなら、値下がり局面に強い米国の株式市場の国際優良銘柄を中心に検討することで、安定した成績が期待できます。

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