
暴落に強い銘柄には特徴があった!下落しづらい銘柄の傾向とは
個別銘柄は上値が重い銘柄や下値が堅い銘柄など、銘柄ごとに特徴があり、値動きに違いがあらわれます。では、市場全体が落ち込んでいるときに強いのはどのような銘柄でしょうか。
今回は、銘柄の実例も交えながら暴落に強い銘柄に共通するポイントを探っていきます。
この記事のもくじ
暴落に強いのはこんな銘柄
暴落に強い銘柄に共通するポイントは、対象銘柄の時価総額です。例えば、時価総額が数十億円から数百億円程度のスタンダード・グロース上場の小型銘柄は値動きが非常に荒く、上げ足・下げ足ともに早い傾向があります。反対に、時価総額が数千億円から1兆円を超える東証プライム上場銘柄は値動きが比較的安定していて、暴落に強い銘柄と言えます。
業種別に見たときに暴落に強い銘柄に共通するのがは、鉄道・通信・銀行といった内需関連銘柄です。その特徴は、海外の景気動向に業績を左右されにくいこと。国内経済や業績が堅調なら、連れ安になるとは考えにくいのです。
暴落時に強い内需関連銘柄
内需関連銘柄は収益の大部分を国内で稼ぐため、国内経済が安定していれば暴落リスクは少ないと言えます。近年の相場急変時でも、他業種に比べて内需関連銘柄は下落幅が少なく、比較的安定した値動きを見せています。
例えば2015年末から2016年初頭は多くの銘柄が投げ売りされるような状況でしたが、西日本鉄道(9031)は20%以上の上昇を記録しています。同様にオリエンタルランド(4661)もディズニーリゾートの売り上げ好調が外部要因を吹き飛ばす展開になりました。この両者の値動きは、個別で好材料が好感された部分もありますが、内需関連銘柄の暴落耐性を表す材料の一つといえるでしょう。
相場下落時に買われやすい金融関連銘柄にも注目
金融関連銘柄も、相場の下落時に買われやすいことが特徴です。特に、円高由来の株安時には買いが集まりやすい傾向にあります。
金融関連銘柄の中でも、銀行株は割安水準であるだけではなく配当利回りも高止まりしているので、株価を見ても非常に魅力的な銘柄です。相場下落時には積極的に押し目で拾いたい銘柄の一つです。
3大メガバンクは総じて割安水準
バブル崩壊からの顕著な業績低迷や大規模なリストラ、さらには新卒採用者数の大幅削減など、銀行株は長い低迷にあえいでいますが、結果として相当な割安水準まで売り込まれています。直近の10倍を下回る株価収益率(PER)の水準が、その割安度合いを示唆しているといえるでしょう。
3大メガバンクを見ると、みずほフィナンシャルグループ(8411)はPER8倍程度、三井住友フィナンシャルグループ(8316)もPER10倍を下回る状況です。いずれも配当利回りも3.5%を超えていて、何より買付金額が数万円から10万円程度と、非常に投資妙味のある株価水準です。
米国の国際優良銘柄も暴落に強い
外国株には抵抗がある投資家も多いと思いますが、米国の株式市場に上場する国際優良銘柄は比較的暴落に強いので、安定した投資を考えるなら見逃せない銘柄と言えます。
値下がり局面では実際に強みを発揮
過去10年に限っても、2008年のリーマン・ショックと世界金融危機、2010年の欧州債務危機や2015年のチャイナ・ショックなど、比較的大きな相場急落は数年に一度のペースで発生しています。
そんな逆境下でも、コカ・コーラ(KO)やジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)など、世界トップシェアを握るグローバル企業の株価は底堅く、暴落局面に強いことが証明されています。
まとめ
内需関連銘柄は株価暴落時にも下がりづらいだけではなく、為替変動への抵抗力も非常に強く、海外の景気動向に大きく左右されることはありません。個別株投資では、配当利回りや各種株価指標を確認しながらこうした銘柄にも投資を検討していきたいところです。
海外株への投資を検討するなら、値下がり局面に強い米国の株式市場の国際優良銘柄を中心に検討することで、安定した成績が期待できます。
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