
株式とFX、個人でできる代表的な2つの資産運用の違いとは
個人が投資をはじめるときの代表的な投資対象といえば、株式と通貨です。それぞれ株式投資と外国為替証拠金取引(FX)として、個人投資家でも取引しやすいサービスが提供されています。
では、株式投資とFXにはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、株式投資とFXの違いを掘り下げていきます。
この記事のもくじ
株式投資とFXでは投資対象が違う
株式投資とFXのもっとも大きな違いとしては、投資対象の違いがあげられます。株式投資の投資対象は上場株式が投資対象であり、FXは通貨が投資対象です。
株式投資では企業業績や見通しを立てて株式を買い付け、予想通りに値上がりしたところで売却することで発生するキャピタルゲインや持ちつづけることで得られる配当や株主優待などのインカムゲインによる利益を狙います。株価は景気動向に大きく左右されますが、企業業績や新商品開発などのニュースにも大きく影響されます。
通貨が投資対象になるFX
一方でFXの投資対象となるのは通貨です。取引対象となるのは米ドルに限らず、ユーロや英ポンドといった主要通貨、高い利回りが期待できるトルコリラや南アフリカランド、スイスフランにも投資対象となります。
FXでは通貨の値動きから生じるインカムゲインが利益の大部分を占めますが、通貨間の金利差(スワップポイント)からの収益も期待できるのが特徴です。
株式投資とFXでは投資方法はどう違う?
株式投資でもFXでも、デイトレードなどの短期取引でわずかな利ザヤを積み重ねる人から、スイングトレード・ポジショントレードといった長期保有で大きな値上がり益を狙う人まで、取引スタイルは千差万別です。
短期の取引スタイルならば十分な資金と取引時間の確保、中長期保有ならばやはり十分な資金と大きな値下がりに耐える胆力が必要になります。必要なものを自分のスタイルに合った投資方法を見つけていきましょう。
長期保有すると得られるものがある?
株式投資とFXのどちらも価格変動のリスクは無視できませんが、中長期保有によるメリットはそのリスクを上回るものがあります。
株式投資なら業績好調のときには、配当や株主優待という形で株主還元が実施されます。FXでは通貨の金利差から生じる「スワップポイント」は無視できません。超低金利が続く日本円と比較すると金利が高い国は少なくないため、スワップポイントを狙う取引も魅力的な選択肢です。
株式投資とFXはどちらが高リスク?
株式の値動きは銘柄次第の側面が大きく、短期間で株価が10倍に高騰する「テンバガー」と呼ばれる銘柄から、よほど大きなニュースがないとなかなか動かない値がさ株まで、さまざまな銘柄が取引されています。
一般的に、生活に欠かせない製品やサービスを扱う企業の株式は景気の影響を受けにくく、ディフェンシブ銘柄として重宝される傾向があります。
レバレッジの分リスクも大きいFX
株式と比べると値動きに乏しいように思えるFXですが、数倍から数十倍のレバレッジをかけて取引をしていれば、リスクは格段に大きくなります。
また、投資方法によってもリスクが大きく変わってきます。自分がどれだけリスクを許容できるかをよく考えて投資をはじめましょう。
まとめ
個人投資家の代表的な運用先である株式投資とFXですが、さまざまな違いがあることをご紹介しました。
短期・長期保有どちらを選びたいか、リスクはどのくらいまでならば許容できるか、などをよく考えた上で投資方法を決めるようにしましょう。
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