
株式投資で”損切り貧乏”を克服する具体的な方法
株式投資をする最大の目的は利益獲得ですが、市況によっては損失を抱えるリスクもあります。株式投資では機動的な投資判断と損切りが求められますが、決して損切り貧乏にはなっていけません。
今回は、損切り貧乏にならないための具体的な対策を見てみましょう。
この記事のもくじ
自分なりのルールを作り、ルールを厳守する
株式投資で安定した取引をするためには、メンタルコントロールは非常に重要です。上昇局面での売り時はもちろん、下落局面での損切りの判断にも影響します。特に損切りは「いずれ反発するだろう」との考えから、含み損を抱えたままにしがちですが、含み損を抱え続けることが最大のリスクなのです。
金融危機のような時には底値からのリバウンドにかなりの時間を要します。自分なりの損切りルールを設けて、機動的な損切りを心がける必要があります。
損切りは下値10%を目安に機動的な取引を心がける
自分なりのルールを作るときに重要なことは、損切りラインの設定です。銘柄によっては、日々の値動きが荒く、5%程度であればすぐに動いてしまうケースがあります。
損切りラインをあまり浅い水準に決定してしまうと、短期間で損切りを繰りかえすことになることもあるため、ある程度の余裕をとる必要があります。損切りラインは、下値10%程度を目安に、機動的な取引を心がけましょう。
損益通算と繰り越し控除で節税する
株式投資で損失を出しても、損失の一部を取り戻す方法があります。それが利益と損失を相殺して見かけの利益を小さくする損益通算です。
株式投資では値上がり益と配当に対して20%の税金が課される一方、損失には課税されません。この仕組みを活用するのが損益通算です。また、損益通算は最長3年間まで持ち越す繰り越し控除の対象にできます。
節税をするなら確定申告は必須
損益通算と繰り越し控除をするためには、確定申告が必要となります。確定申告をすれば課税額を圧縮することが期待できるので、利益確定や損切りをした年には確定申告をするようにしましょう。
損失をそのままにしておいては損切り貧乏になるため、少しでも損失をカバーするアプローチを心がけましょう。
長期投資家に損切り貧乏は少ない
短期売買は短期筋やヘッジファンドといった資金が流入するので、セオリーを度外視した値動きも珍しくありません。投資においては、短期間で過度な利益を求めないことが鉄則です。
中長期での資産形成を目的にインカムゲインを狙う取引を中心にすれば、損切り貧乏になる可能性は減るでしょう。
インカム狙いの投資で損切りは減る
インカムゲイン狙いの投資に切り替える最大のメリットは、比較的安定して利益が期待できる点があげられます。仮に、株価が下落して損失を被っても、ある程度は配当での挽回することが期待できます。
一方で、短期売買でマネーゲームの対象にされるような銘柄であれば、配当を出さない企業の方が一般的です。このような観点からも、インカム狙いの投資を主軸にすることで、損切りも減らせるでしょう。
まとめ
含み損を抱えたときには、素早い損切りをすることは重要ですが、損失リスクを抑えたり、発生した損失を小さくする努力をすることも大切です。インカムゲインを狙う投資スタンスへの切り替えや、損益通算や繰り越し控除を活用することは、そうした対策の一環と言えます。
損切り貧乏にならないためにも、これらの仕組みを活用して損失を小さくすることは重要といえるでしょう。
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