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株式投資で”損切り貧乏”を克服する具体的な方法

株式投資で”損切り貧乏”を克服する具体的な方法

徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★★☆☆

株式投資をする最大の目的は利益獲得ですが、市況によっては損失を抱えるリスクもあります。

株式投資では機動的な投資判断と適格な損切りが求められますが、損切りのタイミングを誤って損失を確定するのはNG。今回は、損切り貧乏を避けるための具体的なアイデアを見てみましょう。

投資ルールを作ってルールを厳守する

株式投資で安定した取引をするためには、メンタルコントロールは非常に重要です。上昇局面での売り時はもちろん、下落局面での損切りの判断にも影響します。特に損切りは「いずれ反発する」ことを期待してそのままにしがちですが、含み損を抱え続けることが最大のリスクなのです。

金融危機のような時には底値からの回復にかなりの時間を必要とするので、損切りルールを徹底して機動的な損切りを心がける必要があります。

損切りは下値10%を目安に機動的な取引を心がける

孫切りルールを設定するときのポイントは、損切りするラインの設定です。銘柄によっては日々の値動きも大きく、5%程度であればすぐに動いてしまうケースがあります。

損切りラインを浅い水準に決定すると、短期間で損切りを繰りかえすことになることもあるため、ある程度の余裕をとる必要があります。損切りラインは、下値10%程度を目安に、機動的な取引を心がけましょう。

損益通算と繰越控除で節税する

株式投資で損失を出しても、損失の一部を取り戻す方法があります。それが利益と損失を相殺して見かけの利益を小さくする損益通算です。

株式投資では値上がり益と配当に対して20%の税金が課される一方、損失には課税されません。この仕組みを活用するのが損益通算です。また、損益通算は最長3年間まで繰越控除の対象にできます。

節税を考えるなら確定申告は必須

損益通算と繰越控除には、確定申告が必要となります。確定申告をすれば課税額を圧縮することが期待できるので、利益確定や損切りをした年には確定申告をするようにしましょう。

損失をそのままにしておいては損切り貧乏になるため、少しでも損失をカバーするアプローチを心がけましょう。

長期投資家に損切り貧乏は少ない

短期売買では短期筋やヘッジファンドといった資金が流入するので、セオリーを度外視した値動きも珍しくありません。投資においては、短期間で過度な利益を求めないことが鉄則です。

中長期での資産形成を目的にするならインカムゲイン狙いの取引を中心にすることで、損切り貧乏になる可能性は減るでしょう。

インカム狙いの投資なら損切りの機会は減る

インカムゲイン狙いの投資に切り替える最大のメリットは、比較的安定して利益が期待できる点があげられます。仮に、株価が下落して損失を被っても、ある程度は配当での挽回することが期待できます。

一方で、短期売買でマネーゲームの対象にされるような銘柄であれば、配当を出さない企業の方が一般的です。このような観点からも、インカム狙いの投資を主軸にすることで、損切りも減らせるでしょう。

まとめ

含み損対策には早めの損切りが重要ですが、そもそも損失リスクを抑えたり、損失を小さくする努力も大切です。インカムゲインを狙う投資スタンスへの切り替えや、損益通算や繰越控除を活用することは、そうした対策の一環と言えます。

損切り貧乏にならないためにも、節税の仕組みを活用して損失をすることは重要といえるでしょう。

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