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株式投資を”副業”として成り立たせるための取り組み方

株式投資は副業として成り立つ?

株の知識レベル:★☆☆☆☆

「副業にしよう」と思って株式投資を始める人もいるかもしれません。副業とは「本業以外にする仕事」と考えられますが、「今の生活費の足しにする」というつもりでするという考え方は危険です。どうして危険なのかというと、「毎月利益を出し続けなければならないから」です。

今回は、生活費のために株式投資をすることの危険性と、副業としての株式投資のスタンスについてお話しします。

株式投資を副業にするということはどういうことか

普段は会社に勤めたりしながら株式投資をしている場合、株式投資を副業としている状態です。株式投資がメインの収入源でなければ、どのような形であっても「株式投資を副業にしている」と言えるでしょう。

株式投資は、利益が出ることもあれば損失が発生することもあるので、利益を生活費の足しにしようと考えるのは非常に危険です。

「生活費の足しに」できる株式投資とはどんなものか

では、株式投資で「今の生活費の足しにする」ためにはどうすればいいのかを考えてみましょう。

生活費にするためには、出費できるようにしなければなりませんから、毎月のように利益を「確定」することが求められます。投資のプロであるファンドマネージャーでも、通常は1年単位で成果を出すことが求められますが、それよりももっと厳しいハードルになります。

1年かけてゆっくり値上がりする銘柄に投資していては、生活費にできるような利益を出すことはできず、結果として短期的な投資に偏ってしまいます。

短期投資で成果を出すための株式投資

短期投資で利益を出すためには、すぐに値上がりしそうな銘柄を探し、売買を頻繁に繰り返さなければなりません。もちろん、売買をする分だけ手数料もかかるため、少ししか値上がりしていない場合はほとんど利益が出ません。

短期で利益を出すためには、どうしても低位株(仕手株)や新規公開(IPO)直後の株など、値動きが激しいハイリスクなものに投資する必要が出てきます。すべての取引で利益を出し続けることはできませんから、多額の損失を出すこともあるはずです。これでは、安定した収入源とすることは困難です。

本業をおろそかにする副業はやめるべき

もう一つの問題が「本業との兼ね合い」です。値動きが激しい銘柄に投資する場合、より確実により大きな利益を狙おうとすると、場中の板を見ながら取引する方が成果を出しやすくなります。場中に相場の雰囲気が変わったとしても、それに対応しやすくなるからです。

しかし、日中に仕事をしていれば、本業への影響が出るでしょう。仕事の時間が夜間だったとしても、昼に株式投資で神経を使っているため、本業でミスをしやすくなってしまうかもしれません。

株式投資で生活費を稼ごうとしたために、本業で失敗して減給・解雇などにつながってしまっては本末転倒です。あくまで副業は、本業があってこそです。本業に影響を与えない範囲で取り組むようにしなければなりません。

株式投資は「将来のための副業」に向いている

株式投資は副業として成り立つ?

副業として株式投資をするのであれば、「生活費の足し」とは考えず、いざという時に使えるお金を増やす「将来のための副業」ととらえるべきです。そうすれば、短期ではなく中長期的な投資ができ、日々、どの銘柄を買うべきかを考えこむ必要はありません。

時間に余裕がある範囲でじっくり銘柄探しをすることができ、本業に悪影響を与えることもないでしょう。そして、将来、何かが起きて急にまとまったお金が必要になった場合には、保有している株式を一部売却すれば、その出費に対応することができます。

中長期投資で複利効果をいかして資産形成を

毎月、生活費としてお金を引き出すことを考えなければ、複利効果で、株式投資の成果は飛躍的に向上します。

例えば、100万円を資金として株式投資を始めたとします。1年で5%の利益を出し続けることができたと仮定すると、複利効果がある場合とない場合(生活費として引き出している場合)でどれくらいの差があるでしょうか。

毎年、利益を生活費として引き出している場合(複利効果なし)

  • 1年の利益:5万円
  • 10年の利益:50万円

利益を引き出さず、さらに投資にまわす場合(複利効果あり)

  • 1年目の利益:5万円
  • 10年間での利益:62.8万円

複利効果のありなしでこれだけ投資成果が変わります。この差は、投資期間が長くなればなるほど広がっていくため、株式投資の資金は生活費としては引き出さず、「将来の資産形成のための副業」として取り組むべきです。

まとめ

プロではない個人投資家にとって、株式投資は「生活費を稼ぐためのもの」とは考えない方が賢明です。今、本業の収入で生活できているのであれば、その範囲で生活をつづけましょう。その一方で、資産形成のために株式投資をおこない、いざという時の出費や老後資金を確保するというスタンスで、中長期投資で堅実に増やすことを考えるべきでしょう。

» 株式投資の基本をもっと学ぶ

大阪でファイナンシャルプランナーとして活動。
資産運用に関する記事やビジネス関連の記事を多数執筆。
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