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差金決済取引(CFD)をするときのリスク管理

差金決済取引(CFD)をするときのリスク管理

徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★★★☆

金融資産にレバレッジをかけた取引で、少額からでも資金効率の良い投資ができるのが差金決済取引(CFD)の魅力ですが、ハイリスク・ハイリターンな取引になりがちです。

今回は、投資初心者がCFDをはじめるにあたって、理解しておきたい基礎知識について見てみましょう。

レバレッジを抑えた取引を心がける

CFDの取引でリスク管理の基本となるのは、高いレバレッジをかけた取引をしないことです。高いレバレッジをかけた取引では、原資産のわずかな値動きが増幅されて大きな値動きになるので、余裕がないときほど低いレバレッジでの取引が重要です。

特にCFDの原資産として人気を集めている一部の株価指数や商品(コモディティ)は変動率(ボラティリティ)が大きくなるので、レバレッジを抑えた取引を心がけましょう。

CFDにも追証が存在する

証拠金決済であるCFDでは、口座残高が必要証拠金を下回ると、追加で必要証拠金を納入する追証が必要です。

一度追証が発生すると、評価損益が必要証拠金を上回っても、追証義務は解消されません。追証の解消には、現金か建玉決済による追加入金が必要です。

流動性リスクにも注意する

少額からでもさまざまな資産に投資できるのがCFDの魅力ですが、中には流動性に劣るものも少なくありません。流動性の乏しさは、思わぬ損失の原因になります。

CFDへの投資では、取引量が多く流動性が高い主要な株価指数(インデックス)を中心に、高い利回りが期待できる商品にサテライト運用として投資するのが基本となります。

早めの利益確定・損切りを心がける

CFDのようにレバレッジをかける取引では、早めに利益確定・損切りをするのがセオリーです。利益確定・損切りのためには、逆指値注文を有効に活用するのがポイント。

利益確定はともかく損切りには抵抗がありますが、経験を積んでも売り時の判断は簡単ではないので、仕組みに頼るのも選択肢に含めて損はないでしょう。

自動売買を活用する

指値注文・逆指値注文のように、一定の条件を満たしたときに発注される注文を利用して、より高度な条件付けした注文方法を「自動売買」と言います。高いレバレッジをかけて取引をするときに自動売買を活用することは、リスク管理にも役立ちます。

市況は常に確認する

原資産にレバレッジをかけた取引をするので、CFDには原資産よりも大きな価格変動リスクがあります。価格変動リスクを避けるためには、マーケット全体の動向を把握した取引が重要です。

自動売買を導入していても、有価証券の売買については市況の確認は欠かせない作業と言えます。

まとめ

資産運用で重要なのは、利回りを狙うよりも損失を避けることです。株式だけでも1987年のブラックマンデーや2001年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショックと世界金融危機など、記録的な下落は珍しくないのです。

特に値動きが大きいCFDの取引では、仮に損失が発生しても自己資金の範囲内でカバーできるように、余裕を持った取引をできるようにしましょう。

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