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ハイリスク・ハイリターンなバイオ関連銘柄の特徴と魅力

ハイリスク・ハイリターンなバイオ関連銘柄の特徴と魅力

徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★★☆☆

個人投資家に人気のテーマ関連銘柄であるバイオ関連銘柄は、上値・下値ともに速く、値動きが荒いのが特徴です。

注目銘柄の代表格であるそーせい(4565)が10倍越え(テンバガー)となったことをはじめ、個人投資家の買い圧力で急騰するバイオ関連銘柄は珍しくありません。今回は、バイオ関連銘柄の特徴と、バイオ関連銘柄に投資するときのポイントを見てみましょう。

新薬開発の成否に左右されるバイオ関連銘柄

バイオ関連銘柄の値動きは、新薬開発の動向に左右されます。直近ではがん特効薬であるオプジーボを開発した小野薬品工業(4528)の大相場が記憶に新しいですが、海外に目を向けると、バイオ関連銘柄の代表格であるギリアド・サイエンシズ(GILD)が2015年にC型肝炎の治療薬ハーボニーが承認されたことをきっかけに、2013年から2015年までで約4倍の株価上昇を記録しました。

このように、新薬開発はバイオ関連企業の業績を非常に大きく左右します。バイオベンチャーならその影響はさらに大きく、テンバガーやそれを上回る株価上昇を見せる銘柄も珍しくありません。

バイオベンチャーは赤字経営が常態

大きな値上がり益の期待できるバイオベンチャーですが、赤字経営で先行き不安の大きい企業がほとんど。バイオベンチャーは新薬承認による一発逆転を狙う投機性の高い銘柄なのです。

新薬承認が通れば、低迷していた銘柄がストップ高続きであっという間にテンバガーも十分期待できます。直近では、遺伝子治療役の臨床研究が進展していると報じられたアンジェス(4563)の株価が急騰しています。バイオベンチャーは赤字経営が当たり前であることを踏まえて投資をしましょう。

バイオ関連銘柄は長期戦を覚悟して投資する

バイオ関連銘柄が値上がりするきっかけは新薬開発であり、新薬開発の成功とその承認が唯一の期待です。

資金調達と臨床試験を繰りかえしながら新薬の効果を見極める作業は非常に時間がかかるため、バイオ関連銘柄、特にバイオベンチャーへの投資はハイリスク・ローリターンの投資になるリスクを理解する必要があります。

バイオ関連銘柄はハイリスク・ローリターン

バイオ関連銘柄への投資は、ハイリスク・ハイリターンの投資だと言う認識を持って投資をする必要があります。どの期間をとっても値動きも荒く、バイオ関連銘柄での短期取引は簡単ではありません。

バイオ関連銘柄の投資では、高度なテクニカル分析の知識が要求されます。さらには、出来高を確認して資金の出入りを確認することも重要です。

新規公開株(IPO)は初値下落のリスクも高い

新薬開発の研究費や臨床試験には多額の資金が必要であり、近年ではバイオベンチャーの公募増資や新規公開株(IPO)も珍しくありません。IPOだからといって、バイオ関連銘柄には安易に参加するのはNGです。

投資初心者が気をつけることは、バイオベンチャーのIPOです。株価を決定付ける最大のファクターは企業業績ですが、その企業業績が悪い訳ですから、なかなか買いが集まらず、需給面から見ても売られやすい傾向にあると言えます。

公募増資も同様にリスクが大きい

IPOと並んで、市場価格より割り引かれた価格で買い付けできる公募増資も個人投資家から人気の高い投資手法です。ただし、公募増資をする企業は赤字が恒常化した企業が大多数を占めているので、申し込みにも注意が必要です。

公募増資に申し込むときには、企業業績だけではなく、どれだけインパクトがある商品を市場に送り込もうとしているのかを総合的に判断して、申し込むかどうかを決めましょう。

まとめ

バイオ関連銘柄への投資では、ハイリスク・ハイリターンなだけではなく、資金効率が悪いのが特徴です。

リスクとリターンのバランスと資金運用の効率を考えて、個別銘柄だけではなく投資信託や上場投資信託(ETF)を活用した取引も考えてみてください。

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