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個人投資家でも”効果的に分散投資する”ためのポートフォリオの考え方とは

個人投資家でも”効果的に分散投資する”ためのポートフォリオの考え方とは

横山研太郎
記事の難易度:★★☆☆☆

ポートフォリオとは、日本語に訳すと「書類入れ」という意味です。金融の世界では、ここから転じて、「運用している金融資産の組み合わせ」という意味になります。

堅実に資産運用していくためには、組み合わせを意識しながら投資する金融商品を選ばなければなりません。多くの個人投資家がこの点を見落としてしまいがち。ポートフォリオの重要さをしっかりと認識しておきましょう。

投資格言「タマゴはひとつのカゴに盛るな」

有名な投資格言に、「タマゴはひとつのカゴに盛るな」というものがあります。ひとつのカゴであれば、そのカゴを落とした時に、すべての卵が割れてしまいます。複数のカゴに分けていれば、ひとつを落としてしまっても損害は一部だけで済みます。

投資でも同じように、ひとつの金融商品にだけ集中投資していると、それがうまくいかなくなった時に多額の資産を失うことになります。株式投資で1銘柄のみ買っていると、倒産したときに資金がほぼゼロになってしまうリスクがあるのです。そこで、資産運用するときには複数のものに分散投資することが重要なのです。

どのような分散方法が効果的なのか?

株式投資であれば、業種を分けて投資するのが一般的です。自動車や機械などの業界に分散した場合、輸出関連株ばかりになってしまうため、円高が進行した場合には同じように値下がりしてしまいます。そこで、内需関連株として小売業や、輸入が多い電気・ガスなどの銘柄をミックスするのも効果的です。

さらに、ドルコスト平均法を使うなど、投資するタイミングをずらして購入単価を平均化するのも分散投資のひとつの手段です。

堅実なものへの投資を基本にする

ここでひとつ注意しておきたいのは、分散すればハイリスクなものばかりに投資してもいいわけではないということです。資産運用の目的は、堅実に資産を増やすことです。分散投資をすることで、より確実な成果を出せるようにするべきです。

そこで、堅実なものへの投資を基本にして一部をややリスク・リターンが高いものに投資し、「堅実だけれどうまくいけばより大きな利益が得られる」というポートフォリオにするのが理想です。

仕事をして収入が得られる若いうちは、堅実なものへの投資が少なくても構いません。失敗しても収入があり、投資期間も長いため損失を取り戻す時間があるためです。しかし、年齢が上がってくると収入を得られる期間も残された投資期間も短くなります。その分だけ、堅実なものに投資する割合を多くするのが原則です。

GPIFが行う世界規模での分散投資

分散投資の一例として、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオを紹介しましょう。

GPIFは、私たちが支払った年金保険料を運用している団体です。将来、年金を支給する財源とするための投資であるため、安全かつ効率的な運用が行われています。

GPIFの基本的なポートフォリオは、下記の通りです。

  • 国内債券:35%
  • 国内株式:25%
  • 外国債券:15%
  • 外国株式:25%

このように、株式よりもリターンは小さいものの堅実な金融商品である債券への投資に資金の半分を回し、日本国内だけでなく世界にも投資することで、堅実な分散投資を実現しようとしています。

個人投資家でも効果的に分散投資するには?

個人投資家でも効果的に分散投資するには?

個人投資家にとって、分散投資するには投資資金が少なすぎるという場合もあるでしょう。そこで活用できるのがETF(上場投資信託)や投資信託です。

ETFは、株と同じように取引することができるインデックス連動型の投資信託です。日経平均に連動するETFであれば、日経平均に採用されている225銘柄に分散投資しているのと同じ効果が得られます。

ETFの中には、ニューヨークダウに連動するものや金・銅などの商品価格に連動するものもあり、幅広い金融商品への投資を行うことができます。また、通常の投資信託も含めて考えると、債券に投資する堅実なものやアクティブ型の投資信託で分散投資を実現することも可能です。

一度買ったら終わりではない。リバランスの重要性

分散投資は特定の金融商品や株に集中投資してしまうことを避ける手法です。そのため、一度買ったら終わりではなく、定期的にリバランスをしなければなりません。

堅実な債券とやや大きなリターンを求める株式に分散投資した場合を例にしてみましょう。

保有資産100万円を「債権50万円・株式50万円」の割合で投資しました。その後、株式が2倍に値上がりして保有資産が「債券50万円・株式100万円」になり、分散の割合は「50%ずつ」から「債券33%・株式67%」に変わりました。

この場合、堅実に投資するためには債券と株式を半分ずつ保有することが望ましいため、株式を一部売却して債券を購入するべきだと言えます。ポートフォリオのバランスが崩れた部分を定期的に修正するようにしましょう。

まとめ

ポートフォリオを上手に作ることは、堅実かつリターンも望める投資をするために重要なことです。つい目先の大きな利益に魅力を感じてしまいがちですが、長い期間にわたって資産運用をすることを考えると、失敗した場合の損害を抑えて堅実な投資を心がけなければなりません。少ない投資資金でも、上手にポートフォリオを作って正しい資産運用ができるようにしましょう。

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