
年収300万円からはじめる株式取引。そのポイントは?
経済関連のニュースに注目していると株価の話題がよく挙がっていますが、いざ投資をはじめるとなると、二の足を踏む人も多いと思います。その大きな理由として、「株式投資にまわす余裕が無い」という話もよく耳にします。
20代・30代の平均年収が300万円といわれる現代、この中から投資に充てる余裕資金は作れるのでしょうか?今回は、年収300万円から株式投資をはじめる方法について、主なものを見てみましょう。
この記事のもくじ
年収200万円以上なら株式投資をしている人は平均より多い
日本証券業協会が実施した平成27年度「証券投資に関する全国調査」によると、株式を保有しているのは全体の13.0%に対し、年収200万円~300万円未満の人は13.6%、年収300万円~400万円未満の人は15.5%です。年収200万円以上なら株式投資をしている人は平均より多いことになります。(図2-2)
また、年収300万円~400万円未満の保有金融商品の合計額で一番多かったのは100万円~300万円未満の21.3%と、年収300万円でも投資をしている人たちは一定数いて、その人たちは100万円以上を投資しているということです。年収300万円でも投資資金は作れることをデータが示唆しています。(図2-5)
投資をはじめない理由は「知識不足」が原因?
この調査では、投資をしない人たちに「なぜ投資をしないのか」を聞いた項目もあります。どの年収層でも「リスクを取りたくない」や「損するのが怖い」という理由のほかに、「金融や投資に対する知識がないから」という回答が大きな割合を占めていました。
余裕資金がない、知識がないという理由で投資をしないのは非常にもったいないことです。全く知識がないのに株式投資をはじめるのはリスキーですが、知識は勉強をすることで身に着けることができます。
投資は余裕資金ではじめるのが鉄則
日本の証券市場は単元株取引が基本であり、東証プライム上場の大型銘柄に投資するには数万円から数十万円程度の資金が必要です。生活に必要な資金を除いて、ある程度のまとまった資金が用意できるなら、個別株投資も選択肢の1つです。
10万円程度では投資できる個別銘柄は限られますが、投資は余裕資金ではじめることは大前提。投資資金をさらに増やすなら、生活の見直しなどで余裕資金を捻出する努力をしましょう。
資金が足りなければ無理に投資する必要はない
投資に充てる余剰資金が用意できなければ、無理に投資をはじめる必要はありません。株式投資は利益を出すことが期待できる反面、損失が出る場合もあります。
自分の生活維持に必要なお金や直近で必要なのが明らかなお金を投じるのはNG。投資資金を貯めながらでも投資の勉強や市況を追うことはできます。
個別株以外の選択肢:単元未満株・ミニ株
少ない資金で投資をはじめるなら、個別株なら単元未満株やミニ株、個別株以外では投資信託が選択肢に入ります。
単元未満株とは、1単元(100株)に満たない端数(はすう)株式であり、ミニ株は証券会社が独自に提供しているサービスであるという違いがあります。どちらも買い増しをすることで単元株にできますが、それまでの扱いが微妙に異なります。
個別株以外の選択肢:投資信託
単元未満株やミニ株以外の選択肢としては、投資信託も有力な選択肢です。投資家から資金を募って運用する投資信託には、特定の株価指数に連動するインデックスファンドや上場投資信託(ETF)、特定のテーマを設定してより高いリターンを追求するアクティブファンドがあります。
安定した運用を念頭に置くならインデックスファンド、大きな値上がり益を狙うならアクティブファンドが候補となります。
まとめ
敷居が高いといわれている株式投資ですが、目線を変えれば驚くほど少額でも投資をはじめることができます。
老後資金のために投資の必要性が叫ばれていますが、少額でも投資をはじめることで、将来に向けた資産形成の第一歩を踏み出してみませんか。
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