
日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)とは?株価指数の活用方法
ニュースで見聞きする「日経平均株価」や「東証株価指数(TOPIX)」は、日本の株式市場を知る重要な要素の一つですが、実際に株式投資をしている人でも漠然としたイメージしかないと思われます。
今回は、日経平均株価とTOPIXの基本的な意味と、投資での活用の仕方などを見てみましょう。
この記事のもくじ
日本を代表する企業で構成される「日経平均株価」
日本の株式市場の相場の方向感を表す重要指標の一つに、日経平均株価があります。これは、東京証券取引所(東証)一部上場企業の中から、各業種を代表する225社の株価の単純平均から算出される平均株価であり、「日経平均」や「日経225」などとも呼ばれます。
日経平均の組入銘柄は東証一部上場銘柄の中から選定されるため、日本を代表する株価指数の一つとして知られています。なぜ225社なのかについては明確な根拠はなく、いろいろな業種からバランスを取りながら選んだ結果が225社である、といわれています。
日経平均株価の組入銘柄は定期的に入れ替えられている
日経平均株価の対象となる企業は、株価があまり乱高下しないことが好ましく、必然的に業績が良く安定している企業が選出されます。
どの企業を入れるかの判断は日経平均を算出している日本経済新聞社が判断しますが、合併や倒産による上場廃止により、不定期に入れ替えられることもあります。
景気動向に大きく左右される日経平均株価
1980年代後半から1990年代初頭のバブル景気時に日経平均株価は史上最高値となる3万8957円を記録しましたが、バブル崩壊とともに日経平均は急落。2008年にはバブル崩壊後の最安値となる6,994円を記録しましたが、金融緩和を主軸とするアベノミクスにより、2万円台まで回復しています。
日経平均株価が上がれば、保有する株価も上がる?
日経平均株価は日本の株式会社の中でも一部の企業の平均株価であり、「平均値」である以上、株価が高い一部銘柄(値がさ株)の値動きが大きく反映される傾向があり、市場全体の動きを必ずしも反映するものではないからです。
日経平均を見聞きすると、景気が良くなった・悪くなったという印象を受けますが、あくまで「傾向の一つ」として、参考程度に考える必要があります。
東証一部の全上場企業から求める「東証株価指数(TOPIX)」
東証株価指数(TOPIX)とは、東証一部上場企業の全銘柄の「企業の値段(時価総額)」を、1968年1月4日の時価総額を100と基準して数値化したものです。
TOPIXには東証一部上場企業の全銘柄から算出されるので、日経平均株価よりも市場全体の動向をより的確に表す株価指標です。また、個別銘柄の急落・急騰が全体の数値にはさほど影響を与えないといった特色があります。
日経平均株価とTOPIXをどう活用するか
日経平均株価もTOPIXも日本を代表する株価指数ですが、日経平均は両者は完全には連動しておらず、片方のみが大きく上昇することもあります。
どちらも東証一部上場企業で構成される株価指数なので、市況全体の動きをつかむことには役立ちますが、個別銘柄については、他の指標も併用して慎重に判断することが重要です。
まとめ
東証一部上場企業から算出される株価指数である日経平均株価とTOPIXは、市況全体の方向性を知る指標としては使えますが、個別銘柄に直接影響するわけではありません。
最終的には、日経平均株価・TOPIXに代表される株価指標と、投資を考えている個別銘柄をバランスよく見て、分析する力が必要となるでしょう。
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