
投資をはじめるにはどれだけ必要?株式投資に必要な資金とは
一度の投資機会でまとまった資金を投じるほど成功したときの利益が大きくなる傾向がある株式投資ですが、それだけ損失も大きくなるリスクがあります。
株式投資をはじめるために、どれだけの資金を用意してどのタイミングで投資すればよいのかは永遠の悩みと言えます。今回は、株式投資をはじめるのにどれくらい資金を用意するべきなのか、どのタイミングで資金追加するべきなのかを見てみましょう。
この記事のもくじ
はじめは数十万円程度までではじめるべき
株式投資では、証券市場というフィールド上で、企業が発行する株式という対象をほぼ同条件で取引するので、取引経験の有無は損失を見逃してもらえる理由にはなりません。
投資未経験の状態から株式投資をはじめるなら、最初は利益を度外視して株式投資の仕組みや怖さを理解することを念頭に、余裕資金の中から一部を投じることで、株式投資の魅力やリスクを体感することを意識した取引を心がけましょう。
タイミングを狙ってまとめて投資しない
1回の失敗で余裕資金の全てを失わないためにも、タイミングを狙って資金をまとめて投資しないことは鉄則です。日本の証券取引制度は単元株を導入しているので個別株投資にはまとまった資金が必要と言われていますが、丹念に探せば少額からでも投資できる優良銘柄も多くあるので分散投資は不可能ではありません。
個別株投資をするだけの資金を用意できないときでも、指数(インデックス)に連動する運用を目指す投資信託や上場投資信託(ETF)に投資することで、分散投資を実現できます。
損失に耐えられるようになったら徐々に増やす
株式投資の仕組みを理解して損失に耐えられるようになってきたら、徐々に投資資金を増やしていきましょう。自分なりの取引スタイルが固まって安定して取引ができるようになったときが、投資資金を追加するタイミングと言えます。
最初の資金と追加資金の損益は分ける
資金を追加するときには、それまでの取引で発生した損益と追加した資金での取引で発生した損益の通算に気を付ける必要があります。翌年の確定申告で損益通算をすることで、節税ができます。
少額投資非課税制度(NISA)口座や特定口座での取引ならあまり気にする必要はありませんが、損益の記録をつけるなど、自分が「適切な投資をすることができているのか」を常に確認できるようにしておきましょう。
最終的にはリスクの範囲内での分散投資を目指す
最終的な目標としたいのが、時間と資産を分散して投資する「分散投資」です。
時間や資金を分散する分散投資はリスクの分散にも貢献するので、ブラックマンデーやリーマン・ショックのような暴落局面での下落幅を局限が期待できます。
投資に振り向けるのは資産の一部に限る
資産の中でも分散投資を心がけることで、リスクとリターンのバランスが取れた資産運用をする下地ができあがります。無リスク資産である預貯金と、リスクを取る株式投資の組み合わせも、分散投資とみなすことができます。
最終的には預貯金の一定割合までは株式投資に振り向けたいところですが、大半を振り向けるのはNG。リスクとリターンのバランスを考えると、多くても半分くらいにとどめたいところです。
まとめ
投資経験が乏しいうちからまとまった金額を投資していると、損益そのものがプレッシャーとなり、冷静で適切な判断ができなくなります。
一度の取引で大きく利益を狙いたいという気持ちもわかりますが、まずは投資家としてのレベルアップを考えましょう。
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