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あの大暴落はなぜ起きた?「リーマン・ショック」のメカニズムと教訓

あの大暴落はなぜ起きた?「リーマン・ショック」のメカニズムと教訓

たじりひろこ
たじりひろこ
記事の難易度:★★☆☆☆

歴史的な株価大暴落はいくつかありますが、ここ10年ほどではリーマン・ショックが非常に有名です。このリーマン・ショック、どのように起こったのかを知っているでしょうか。また、もし同じようなことが起こったときには、どのように対応すればよいのでしょうか。

今回は、2008年に起きたリーマン・ショックのメカニズムと教訓について詳しく見ていきましょう。

リーマン・ショックはなぜ起きた?

「保有株が大幅に値下がりした」「勤め先の業績が下がって、給与も下がってしまった」等、リーマン・ショックは私たちの生活にも大きな影響を及ぼしました。では、どうしてリーマン・ショックは起こってしまったのでしょう。

2008年9月に起きたリーマン・ショックは、前年の2007年にアメリカで表面化したサブプライムローン危機が発端となっています。

低所得者向けの住宅ローン(サブプライムローン)は高い利回りが期待できたことから銀行や証券会社はこぞってサブプライムローンを組み込んだ投資商品を開発・販売していました。

不動産価格の値上がりを前提としていたサブプライムローンは、不動産価格の上昇が落ち着くのと同時に仕組みが破たんしたことで、サブプライムローン商品を取り扱っていた銀行や金融機関に大きな損失を与えることとなります。

サブプライムローン関連商品を多数取りあつかっていた大手投資銀行のリーマンブラザーズがこれにより2008年9月15日に連邦倒産法第11章(チャプターイレブン)の適用を連邦裁判所に申請して破たん。リーマンブラザーズと取引があった金融機関も、連鎖的に経営危機に陥り、世界金融危機のきっかけとなったのがリーマン・ショックの概要です。

その時、アメリカの株価はどうなっていたのか?

リーマンブラザーズがチャプターイレブンを申請した2008年9月18日のニューヨークダウ平均は前営業日比で504ドル安(4.4%下落)となり、半年後の2009年3月には破たん前に比べてダウ平均は40%も下落しています。半年間も下落が続いているところから、このリーマン・ショックがアメリカに及ぼした影響の大きさが分かることでしょう。

その後のアメリカ株式は徐々に回復し、2018年10月には史上最高値を更新するなど、リーマン・ショック前の取引価格を大きく上回っています。

リーマン・ショックの日本への影響

日本ではサブプライムローン関連商品の取り扱いがほとんどなかったため、影響は限定的だと見られていましたが、株安がアメリカに実体経済に影響を及ぼしたことで世界的な景気後退へと及び、次第に日本にも影響を及ぼしました。

アメリカの不景気が原因で超円高になったため、輸出高が減り、製造業等の輸出関連企業が業績不振となり、直接輸出に関連しない企業も不振に陥った製造業と取引のあるところから連鎖的に厳しくなりました。

その頃の日本の株価はどうだった?

リーマンブラザーズ破たん翌日の日経平均株価は605円安でしたが、その後も株価は下がり続けました。結局、2008年は年初から年末の間に株価が40%も下落しています。企業の業績の見通しに対して悲観的な見方が増え、さらに投資家も保有株を手放して現金化に走ったためです。

アメリカではリーマンショックのあと、金融機関への公的資金の投入や大規模な金融緩和による景気の下支えが大々的に実施されたのに対して、日本は小出しにして対応も遅れたため、景気も株価も戻るのが遅れたと言われています。

リーマン・ショックから学ぶ教訓

何の予告もなくいきなり株価が暴落することはありません。大暴落が起こる時は兆候があるのです。

リーマン・ショックでは、サブプライムローン危機です。返済見込みの薄い人たちにまでどんどんお金を貸していたため、回収できなかった金融機関が苦境に陥りました。急落・暴落を事前に知ってリスクを回避するためには、経済ニュース・社会の動きに敏感になっておく必要があります。

教訓を投資にどう生かす?

では、このリーマン・ショックを私たちの株式投資にどう生かしていけばいいでしょうか?「経済ニュース・社会の動きに敏感になる」にも通じますが、日本だけでなく、海外の動向にも注意することが大切です。

グローバル社会である現代は、世界のどこかで起こった出来事が、巡り巡って日本にも影響するということが多々あります。経済や円高・円安といった情報はもちろんですが、安全保障の問題も株価に影響することがあります。株式投資をしている、もしくは考えているのならば、努めて情報収集するようにしましょう。

また、リーマン・ショック後の株価の動きは長期間大変鈍くなっていました。安くなっているからといって慌てて買いに走らなくてもいいでしょう。まずはじっくり様子を見てから動くことをお勧めします。

まとめ

リーマン・ショックとそれに続く世界金融危機は、世界経済に大きな衝撃を与えました。保有株の値下がりで、大打撃を受けた人も多いことでしょう。

幸いなことに、リーマン・ショックの詳しい資料は豊富にあり、内幕を書いたノンフィクションも豊富に出版されています。記録に残る金融危機の引き金となったリーマンショックについて知ることで、次なる危機に備えることは、投資を続けるためにも欠かせないといえるでしょう。

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