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株式を分けて増やす?株式分割の意味とその目的とは

株式を分けて増やす?株式分割の意味とその目的とは

西岡容子
西岡容子
記事の難易度:★★★☆☆

株式投資をはじめると経済新聞や経済雑誌などを注意深く読むようになると思いますが、たまに「株式分割」という言葉を見かけることがありますが、株式投資にどう影響するのでしょうか。

今回は、耳慣れない言葉である「株式分割」の意味や効果などを説明していきます。

株式を分割することで発行済株式を増やす「株式分割」とは?

株式分割」とは、株式を分割することで、株式市場で流通している発行済み株式の数を増やすことです。

仮に1,000株の株式が市場で取引されているケースを考えてみましょう。1株を2株に株式分割をすると、分割後のその株主の発行済み株式は2,000株となります。発行済み株式は増えますが、本来の価値も分割されるので、流通している株式全体の価値(時価総額)には変化はありません。

株式分割は株式増資とは異なり、株主が新たにお金を出すわけではありません。資本金などには影響を与えずに、1株の価値が分割割合に応じて下がるのです。

なぜ株式分割をするのか?

株式分割によって発行済み株式数は分割・増加しますが、1株の価値が分割割合に応じて下がるだけで、株主が持っている株式全体の価値には影響を与えません。なぜ1株の価値を下げてまで、発行済み株式を増やす必要性があるのでしょうか?

株式市場で取引をしている投資家には個人投資家も多く、株式分割による取引単元の引き下げは購入しやすさにつながります。また、すでにその銘柄を持っている投資家にとっても売りやすくなります。

このように売り・買いが活発になることは株式の流動性が高まることであり、取引が活発になることで人気銘柄となり、長期的には株価上昇が期待できるのです。

株式分割は誰が決める?

大きな会社であれば「取締役会」などの名目で会社の重要事項を決定する意思決定機関を備えているのが普通です。取締役会を設置している会社では、取締役会が株式分割の実施を決定します。

また、比較的規模の小さい会社で「取締役会」を設置していない会社の場合は「株主総会」の決議により株式分割を決定します。

株式分割は上場企業だけがやっている?

株式分割は上場企業だけのものではありません。株式を発行していれば中小企業や親族経営の会社でも株式分割をすることがあります。

特に親族経営の会社などは株式の所有数が経営上の権力に直結するため、誰が何株持っているかが非常に重要です。そのため、相続や事業承継の際にある程度1株の価値を下げて細分化し、子どもなど後継者への配分数をコントロールする必要があるのです。

株式分割はどんなメリットがある?

株式分割によって株主にどんな利益があるの?

株式分割によって株主にもたらされるメリットをもう少し具体的に見てみましょう。

まず、上で説明した「株式分割により売りやすくなる」ことは大きなメリットです。細かい単位で売却できるのであれば、売った資金でまた別の銘柄を買うなど柔軟な資金の使い方ができるようになるということです。

また、2倍の株式分割が行われると配当額が従来の半分になることもありますが、業績好調であれば配当額が据え置かれるので受け取れる配当額は株式分割前の2倍になり、配当狙いの投資なら大きなリターンが期待できます。

株式分割をした会社で注意したいこと

株式分割は株価の上昇をもたらすことが期待されますが、あくまで株式分割により株式市場での流動性が高まった結果であり、会社の業績向上によってプラスに転じているわけではありません。

消費者の立場や取引先の立場から見た場合、株価が高騰している理由が本業の業績が上がっていることによるものか、それ以外の要因なのか、判断がつかないことにもなります。

もし、会社が意図的に株価を釣り上げるためだけにこの株式分割を繰り返し、本業の業績とは無関係に株価だけが大幅に値上がりした場合、結果的に株主にも悪影響を及ぼす危険性があることも忘れてはいけません。

まとめ

株式分割は取引の活性化や増配など、既存株主に大きなメリットをもたらす半面、新規株主には企業業績を分かりにくくするなどのデメリットは無視できません。

また、株式分割による株価上昇が継続的に株価の安定につながるのかなど、長期的な視点で捉えて投資活動をすることは重要です。株式分割のメリットと注意点は頭に入れておくようにしましょう。

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