
低位株は儲かるって本当?気をつけたいポイント
投資初心者が一度は夢見る短期での爆益を実現する投資方法として注目を集めているのが低位株投資です。
短期間で大きな利益が狙える反面、リスクも高い投資方法であることには注意が必要です。今回は、低位株投資をはじめるときに気をつけたいポイントを見てみましょう。
この記事のもくじ
「低位株は儲かる」と言われる理由
明確な定義はありませんが、低位株とはおおむね1株あたりの株価が数百円程度までの銘柄を指します。株価が低いと1単元あたりの金額も安くなるので、投資資金が少ない投資初心者には低位株投資は魅力的に見えるのです。
「上昇率が高い=下落率も高い」
投資資金が少額で済むのでエントリーしやすいのが低位株投資の魅力ですが、エントリーのしやすさから参加者も増えるので値動きも大きくなります。
短期間で大きく値上がりしたときには利益が期待できる反面、値下がりしたときには大きな損失の原因とまた、ほとんどの低位株銘柄は、徐々に値を下げていく傾向が強いのも注意が必要です。
低位株の理由を確認しよう
株価は「投資家が会社に下した評価」です。株価が低い水準にとどまっているということは、裏返せば会社の評価が低いということになりますが、その理由は財務諸表に現れています。
一つは慢性的な赤字体質であるパターンで、もう一つは利益を出しているものの、将来性があまりない事業が中心のパターンです。定位株である以上、どちらも投資先としてはあまり魅力的ではありませんが、利益を出している会社の方がまだ投資先になるでしょう。
良いニュースのインパクトはとても大きい
低位株は業績が振るわないことなどを主な理由に株価が低迷しているので、良い材料となるニュースが出ると、株価が急騰する要因となります。ただし、風評(うわさ)であることもあるので、うのみにせずに裏取りをする必要があります。
時価総額が小さい低位株は仕手筋に狙われやすい
低位株の中でも、発行済み株式数が少なく時価総額が小さい銘柄は、少ない資金でも相場操縦がしやすいことから仕手株になりやすいという特徴があります。
仕手筋の対象となると小さな材料でも大きな値動きが起こりやすくなるため、うかつに参加すると損失をこうむるリスクは極めて大きいので、できるだけ取引に参加しないようにしましょう。
財務体質が弱く上場廃止の可能性も大きい
ほとんどの低位株は業績劣悪であり、必然的に財務体質が弱い会社がほとんど。そのため、値がさ株と比べると上場廃止リスクは高まっています。また、経営上の不正行為への誘惑が大きいのも気を付けたいポイントといえるでしょう。
まとめ
低位株投資は値上がりすれば大きな利益が期待できる半面、リスク回避のためには気を付けるべき点がいくつもあります。短期間で大きな利益が期待できる低位株ですが、資産形成には向いているとは言いにくいのも事実です。
低位株投資では、低位株特有のリスクやデメリットを理解した上で、銘柄や時間の分散を心がけることが欠かせません。
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