
ストップ高の勢いで利益を獲得?ストップ高投資法のやり方と注意点
株価が1日の値幅制限いっぱいまで上昇するストップ高になった銘柄は株価がさらに上昇する勢いがあり、その勢いに乗って利益を得るのが「ストップ高投資法」です。勢いがある銘柄に投資するため利益が得られる確率が高いと考えられるストップ高投資法ですが、投資法を誤ると大きな損失が発生することもあります。
今回は、ストップ高投資法のやり方と注意点について見ていきましょう。
※当記事は、投資方法を紹介するものであり、投資法を推奨するものではありません。
この記事のもくじ
ストップ高投資法とは?
買いたい人が多いと株価が上昇するというのが株式投資の基本。ストップ高投資法でも、そんな銘柄に注目して投資をしますが、ストップ高になった銘柄を探して片っ端から買うものではなく、どの銘柄を買って、どの銘柄を見送るのかの判断は欠かせません。
ストップ高銘柄は、何らかの理由があって株価が急上昇しています。つまり、多くの投資家が買いたいと感じている銘柄なのです。
ストップ高で利益を獲得するには?
ストップ高投資法で確実に利益を獲得するためには、ストップ高になった日の比例配分で購入するのが基本です。ただし、大量の買い注文に対してごくわずかの売り注文しかないため、比例配分でも購入できる可能性はとても低くなります。
買える可能性が低いほど翌日以降の値上がりが期待できるので、運がよければ高い確率で利益が得られるプラチナチケットが当たるという程度の感覚で買い付け、買い付けが成立したら翌日の寄り付きで売ることで手じまいしましょう。
ストップ高になると翌日も株価が上がる?
ストップ高になった銘柄は、買いたいと思った投資家全員が買えているわけではないため、その勢いのまま翌日も株価が上昇することは珍しくありません。
つまり、ストップ高の翌日以降に買い注文を入れる投資家が少ない銘柄は株価が上がりにくく、投資する銘柄には向かないということです。
大きく値下がりすることもある
勢いの乏しい銘柄は、ストップ高の翌日に大きく値下がりすることがあります。ストップ高の翌日の寄り付きでは高くはじまっても、そこが天井となる寄り付き天井ならどんどん値下がりしていきます。
このような銘柄はストップ高になった日に、不成立となった買い注文が少なかったり、値上がりのきっかけとなった情報に過剰反応していただけだったということです。
買えなくても深追いしてはいけない
ストップ高投資法のポイントは、買えなかったときに深追いしないことです。ストップ高銘柄を大引けの比例配分で手に入れられる可能性は10回に1回あればいいほう。
大引けで買えなかったからと言って翌日の寄り付きで買い注文を入れるのはNG。ストップ高になった日の終値よりもさらに高い株価で購入することになりますが、寄り付きが高くなるほどその後の買いは続きにくいものです。寄り付き後に利益確定の売りが殺到すると、あっという間に含み損に転じる可能性もあります。
買い気配から一転して株価暴落するのに注意
ストップ高水準で買い気配の銘柄は、買い注文に勢いがないと感じる投資家が多くなると一気に売り注文が集まり、引けまでに売買が成立します。その後も利益確定売りが大量に入って株価が暴落することがあります。
ストップ高に張り付いていたところから急落するチャートの様は、「ナイアガラ」と呼ばれることもあります。引けでの買い注文にしていないと、ナイアガラの天井での買いが成立してしまい、大きな損失のもとになります。
ストップ高投資法では引けでの買い注文を入れて、引けまでに寄り付いて買い気配が解消されていれば注文を取り消すようにしましょう。
まとめ
ストップ高投資法は、大引けの比例配分に当たれば高確率で利益が得られるというものであり、「ストップ高を記録した銘柄はまだ株価が上がるから買うべき」という誤解をしないようにしなければなりません。
とはいうものの、ストップ高の翌日に手を出してしまう人も少なくありません。ストップ高投資法では、高確率で利益が出るものはなかなか手に入らないものだということを意識し、運がよければ・・・という気持ちで取り組むのがよいでしょう。
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