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押し目買いのポイントを見極めよう

押し目買いのポイントを見極めよう

徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★★★☆

押し目とは、値上がり局面で一時的に株価が値下がりしたタイミングを指します。押し目買いのポイントを見極めれば投資精度と成績は格段に改善しますが、その判断は簡単ではありません。

今回は、投資成績の改善に欠かせない押し目買いのタイミングを見極めるヒントを見てみましょう。

値下がりの理由を見極める

一口に押し目買いと言っても、安値圏でむやみに買い向かえば良いわけではありません。値下がりにも良い値下がりと悪い値下がりがあります。

業績悪化に伴う値下がりは、悪材料による失望売りを受けている質の悪い値下がりの典型と言えます。反面、高値圏からの調整的な値下がりであれば、株価を適正水準に修正する質の良い値下がりと考えられるので、押し目買いの好機と言えます。

質の悪い値下がりでは買い向かわない

個別銘柄の悪材料や経済そのものの金融危機が背景の値下がりは質の悪い値下がりであり、こうした局面では買い向かわないのが鉄則。リスク資産を減らして、無リスク資産を増やすことを考えましょう。

直近では、サブプライム危機やその後のリーマンショックと、それに続く世界金融危機の影響は大きく、数年にわたって世界の株価が低迷することとなりました。

政府・中央銀行による介入は買い向かうチャンス

金融危機の最中でも、必ず買い場はやってきます。政府や中央銀行による介入は買い向かうチャンスとなる傾向があります。

代表的なのは金利引き下げや資産買い入れに代表される金融緩和であり、こうしたマーケットフレンドリーな政策が発表されたときは、押し目買いのポイントです。

各国の金融政策の動向を知ることがポイント

例えば、リーマンショック後の米国の連邦準備制度理事会(FRB)の量的緩和(QE)では、段階的に内容と規模を拡大しながら、3度の金融緩和が実施されました。これにより、主要国の中ではもっとも早い景気回復を成し遂げたことは記憶にも新しいところです。

日本に目を向けると、2013年からのアベノミクスに歩調を合わせた金利引き下げと資産買い入れで急回復して、日経平均株価も2万円で推移しています。

テクニカル分析で押し目のポイントを探す

相場の先行きを予測する方法は、大きく基礎的経済条件(ファンダメンタルズ)を参照するファンダメンタルズ分析とチャートやテクニカル指標から先行きを予想するテクニカル分析に分けられます。

押し目買いのポイントを探すにはテクニカル分析が有効であり、ローソク足の形状を確認するだけでも、今後のトレンドを読み解くヒントを与えてくれます。

長い下ヒゲやつつみ線は安値圏での出現がポイント

長い下ヒゲが安値圏で出現した時には、反発トレンドへの入り口であることを示唆します。長い下ヒゲを引いているときは、安値圏から大幅に買い戻されたことを示唆するため、"底入れ"であることが多いのです。

これは、安値圏で出現する、前日のローソク足の値幅を当日のローソク足の値幅が飲み込むつつみ線も同様です。特に、大陽線が陰線をつつみ込むパターンは上昇トレンドへの転換を示唆する好シグナルと言えます。

まとめ

押し目を探すことは簡単ではありませんが、ポイントを抑えればダマしにひっかかることも少なくなります。また、基本的なテクニカル指標を知るだけでも、やはりダマしにひっかかりにくくなります。

ちょっとした知識のあるなしで、期待できるリターンは大きく違ってきます。押し目買いのタイミングを見極めて、投資効率を高めましょう。

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