
資産額大幅増のチャンス。押し目買いのポイントを見極めよう
値上がり局面で一時的に株価が値下がりしたタイミングである押し目は、見極めができれば投資成績の改善に大きく貢献しますが、その値下がりが一時的なものか長期的なものかの見極めは簡単ではありません。
今回は、押し目買いのタイミングを見極めるヒントを見てみましょう。
この記事のもくじ
値下がりの理由を見極める
安値圏で買い向かう押し目買いでは、直近での安値だからとむやみに買い向かうのはNG。押し目買いでは値下がりの原因を精査して、質の良い値下がりのときだけ買い向かうのが鉄則です。
個別銘柄の高値圏からの調整的な値下がりであれば、株価を適正水準に修正するための質の良い値下がりと考えられるので、押し目買いの好機と言えます。反対に業績悪化に伴う値下がりは、悪材料による失望売りが原因の質の悪い値下がりの典型と言えます。
質の悪い値下がりで買い向かうのは避ける
個別銘柄の悪材料や経済自体の金融危機が原因の値下がりは質の悪い値下がりであり、こうした場面では買い向かわないのが鉄則。リスク資産のウェイトを減らして無リスク資産の比率を増やすことを考えましょう。
直近の例を見ると、サブプライム危機と続く世界金融危機では、数年にわたって株価が低迷しました。
政府・中央銀行の介入はチャンス
こうした記録的な金融危機の真っただ中では買い向かうのはNGですが、政府・中央銀行による介入は絶好のチャンス。それまでの下げを取り戻すだけではなく、力強く上昇する契機となることが期待できます。
こうした介入の具体例は金利引き下げや資産買い入れなどの金融緩和の発表・実施。マーケットフレンドリーな政策が報じられたときは、押し目買いのポイントです。
各国の金融政策の動向を知ることがポイント
米連邦準備制度理事会(FRB)が導入した量的緩和(QE)では、段階的に内容と規模を拡大しながら、都合3度にわたって実施されました。これにより、主要国の中ではもっとも早い景気回復を達成したのは記憶にも新しいところです。
日本は一足遅れて、第二次安倍政権発足と同時にはじまったアベノミクスによる金融緩和で急回復して、日経平均株価も2万円で推移しています。
テクニカル分析で押し目のポイントを探す
相場の先行きを予測する方法は、基礎的経済条件(ファンダメンタルズ)を参照する中長期の分析に向いたファンダメンタルズ分析と、チャートやテクニカル指標を活用した短期の分析を得意とするテクニカル分析に分けられます。
押し目買いのポイントを探すにはテクニカル分析が有効であり、ローソク足の形状を確認するだけでも、今後のトレンドのヒントが得られます。
長い下ヒゲやつつみ線は安値圏での出現がポイント
押し目買いの参考となるテクニカル分析には、長い下ヒゲやつつみ線が知られています。安値圏での長い下ヒゲの出現は反発トレンドの入り口を示唆します。長い下ヒゲを引いているときは、安値圏から大幅に買い戻されたことを示唆するため、"底入れ"であることが多いのです。
これは安値圏で出現する、前日のローソク足の値幅を当日のローソク足の値幅が飲み込むつつみ線も同様です。特に、大陽線が陰線をつつみ込むパターンは上昇トレンドへの転換を示唆する好シグナルと言えます。
まとめ
押し目買いは簡単ではありませんが、基本的なテクニカル指標を活用するだけでも、ダマしにひっかかりにくくなります。
わずかな知識のあるなしで、期待リターンは大きく違ってきます。押し目買いのタイミングを見極めて、投資効率を高めましょう。
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