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窓開けと窓閉め(埋め)を覚えよう

窓開けと窓閉め(埋め)を覚えよう

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徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★★★☆

ローソク足やチャートの形状から先行きを予想するテクニカル分析の中でも、比較的強いシグナルを発する窓開け・窓閉めは、視覚的にわかりやすい判断材料です。わかりやすさの反面「ダマし」も発生しやすいので、取引に組み込むには、細心の注意が必要です。

今回は、窓開け・窓閉めのタイミングと、その分析方法について見てみましょう。

「窓」はローソク足の間にできる空間

窓開け(閉め)のとは、前日とその日のローソク足の間にできる空間を指します。基本的に窓が大きいほどそのトレンドが強いことを示唆します。

当日のローソク足が前日のローソク足を上放れていれば値上がり、下放れなら値下がりを示唆します。いずれも短期トレンドの分析で役立つので、窓の出現時には素早い取引が重要です。

窓開けと窓閉めはセットで現れることが多い

窓空けは短時間でトレンドの巻き戻しが起こることが珍しくないので、窓開け後には「窓埋め」が続くのが一般的です。

上放れの窓開けをきっかけに値上がりトレンドが数日間継続した後、窓埋めのローソク足が現れて値下がりトレンドへ突入する…。こうした流れは珍しくありません。

窓閉めを過度に信用しない

窓開けには窓埋めが続きやすいのは事実ですが、窓開けがあっても必ず窓埋めがあるとは限りません。陰線を引いて下方向に窓を開けたときには、値下がりの原因を調べることが重要です。

下値を探る調整局面の途中で生じた窓ならリバウンドによる窓閉めも期待できますが、悪材料による値下がりでの窓開けなら、売り抜けるのが無難と言えるでしょう。

値動きの内容を探ることが重要

マーケットの値動きには必ず理由があり、値上がり・値下がりにもそれぞれ原因があります。単純にローソク足の形だけで判断することも重要ですが、その値動きの背景を知った上で分析をする方が投資の精度は格段に向上します。

例えば、好況を背景にした一定期間の連騰後の材料がない値下がりは一時的な調整であることが多く、質の良い値下がりと言えます。実需と商いが伴う値上がりなら、その値上がりは続くと考えられますが、極端な値下がり後のリバウンド的な値上がりなら、決して質の良い値上がりとは言えません。

三空叩き込みが出たら買いシグナル

窓のことを空と呼ぶこともあり、陽線または陰線が3回続き、それぞれの間に窓がある状態を三空、4本の陰線と3つの下方向の空が連続すると三空叩き込みと呼びます。

三空と三空叩き込みが現れたときには、大量の売り注文が出ているセリングクライマックスである可能性が高く、売り方も売り玉を増やすので底入れシグナル。信用買いのポジション調整も一巡している可能性が高いので、上値も比較的速いことが想定されます。

三空踏み上げは売りシグナル

三空叩き込みとは反対に上向きに窓を三つ空けるのが三空踏み上げであり、これが現れることは値上がりトレンドの一服を意味し、天井打ちの可能性を示唆します。三空踏み上げが出たときには、これ以上買い向かえないと判断するべきタイミングと言えます。

高値圏からの大幅な値下がりは利益確定の売りが出やすくなるので、三空踏み上げ出現後の値下がりは、下値が速いことが想定されます。

まとめ

短期での利益を狙うなら、窓空け・窓閉めだけではなく、三空叩き込みや三空踏み上げも見据えた分析が重要です。出来高や他のテクニカル指標と組み合わせることで、投資判断の精度はさらに向上します。

短期での取引成績の改善を重視すつなら、ここまで見てきた点を参考に、チャートにも注目するよう心がけてみてください。

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