
市場を知ろう:海外の代表的な証券取引所
かつては取引のハードルが高かった海外の株式ですが、近年ではネット証券を中心に取引環境の整備が進み、個人投資家でも国内株式と同様に取引できる環境が整いつつあります。
今回は、主要な海外の証券取引所と、その魅力について見てみましょう。
この記事のもくじ
世界最大の証券取引所のNYSEとNASDAQ
ビッグ・ボードの愛称で知られるNYSEは、世界の金融取引の一丁目一番地であるウォール街にあり、アメリカに限らず、世界中の優良企業が上場しているのが特徴です。
アメリカを代表する企業が数多く上場しているのはもちろん、米国預託証券(ADR)という形で世界中の企業が上場を目指す証券取引所として知られています。バブル景気のときには日本企業の上場が増えていましたが、近年では中国企業の上場件数が増加傾向にあります。
ハイテクベンチャーのメッカ「NASDAQ」
アメリカの代表的な証券取引所として知られるNASDAQ(ナスダック)は、1971年にベンチャー企業向けの株式市場として公開された株式市場であり、時価総額ランキングを見てみると、AppleやAmazon、マイクロソフトなど、知名度・規模ともに世界最大級の企業がひしめいています。
新興市場という性格から銘柄数では新興企業のほうが多く、10倍株・100倍株を探す投資家も少なくありません。
中国株式の取引のメッカ「上海証券取引所」
著しい経済成長を背景に国内総生産(GDP)がアメリカに次いで世界第2位となった中国では、企業の民営化が進んだことで、機関投資家・個人投資家を問わず、株式取引が活況を呈しつつあります。
中国には本土市場の「上海証券取引所」と「深セン証券取引所」、香港の「香港証券取引所」という三つの証券取引所がありますが、この中で最も株式の時価総額が大きく、取引の中心となるのが「上海証券取引所」です。
A株とB株にわかれる中国の証券取引
改革開放を背景に一般市民の株式投資も解禁されただけではなく、成長期待により外国からも多くの投資資金が流入しています。国内外からの急激な資金流入により、中国の証券取引所は急激に発展をしてきました。
中国株式は人民元で取引する「A株」と米ドル・香港ドルで取引する「B株」に分かれていて、かつてはA株は国内投資家向け、B株は外国人投資家向けに分かれていましたが、この分類は事実上撤廃されています。
ヨーロッパの証券取引所で有力なロンドン
観光地としての印象が強いヨーロッパですが、現在でも世界の政治・経済の中で一定の地位を占めています。中でもイギリスのロンドン証券取引所(LSE)は有名な証券取引所であり、NYSEや東京証券取引所と並ぶ、世界三大証券取引所の一つに数えられています。
ユーロ圏で統合が進む証券取引所
共通通貨ユーロの導入が進むヨーロッパ諸国では、イギリスやドイツ、スイスなどの独立を保つ一部の証券取引所を除いて、ユーロネクスト傘下で証券取引所の統合が進んでいます。
まとめ
海外に目を向けてみると、私たちになじみのある企業は少なくなく、外国株式への投資も魅力的に感じた人もいるのではないでしょうか?
外国株式への投資は確かにハードルが高いものの、低迷が続く日本株と比べると高いリターンが期待できるので、積極的に投資することを検討してもよいかもしれません。
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