
【ローソク足の種類と見方】急騰後の上放れ陰線をどう見る?
株価の上昇は永遠に続く訳ではなく、何かのきっかけで必ず天井も訪れます。天井をあらわすテクニカル指標の中でも、急騰後にあらわれる上放れ陰線は、明確な売りシグナルの一つ。昨今のバイオブームや人工知能(AI)ブームで急騰銘柄が少なくない新興市場では、上放れ陰線は注目したいシグナルです。
今回は、急騰後の上放れ陰線が何を示唆するかを見てみましょう。
急騰後の窓の空け方が重要
上放れ曲線の正確なトレンドをつかむには、どのように上放れたか(窓を開けたか)がポイントです。
基本的に窓の開け方が大きいほど、強く効力を発揮します。チャートの形状を確認すると、数日間に渡り陽線を引っ張った後に、陰線を引いて下落します。こうしたローソク足の集合体は、新興銘柄によく見られるチャートです。
飛び付き買いには要注意
好材料が出たことで良好なチャート形状になると、イナゴ投資家が飛び付き買いをするため、高値警戒感から、上放れ途中に売り浴びせられる傾向があります。
こうしたことから、高値圏での上放れ曲線の出現は比較的強力な売りシグナルになるケースが多く、要注意と言えます。
複数回陰線が続くと買いシグナルに変化することもある
急騰後の上放れ陰線の出現は、基本的には下落トレンド入りを示唆しますが、その陰線が複数回続くなら上昇トレンドを示唆しているケースもあります。これが俗にいう“押さえ込み線”です。押さえ込み線が現れたときは、値固めをして次の上昇に備えている局面と言えます。
押さえ込み線の出現は転換点が近いシグナル
押さえ込み線が更なる上昇に備えた値固めを示唆する一方で、二営業日続けて上放れ陰線が続いた場合には、天井シグナル。売り抜けるが無難と言えるでしょう。
まとめ
新興市場における急騰銘柄は、急騰と急落を繰りかえすV字型のチャートを描くことが多いものの、急騰後の陰線が1,2回のケースは下落警戒サインです。
一方で、上放れ陰線が、押さえ込み線になることもあります。このケースは陰線が続きますからV字型のチャートにはなりません。仮にローソク足の判別が難しいようでしたら、V字型になるか否かで判断するのもポイントです。
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