
【ローソク足の種類と見方】はらみ線とは?
チャートにあらわれるシグナルの中でもよく似ていることから、はらみ線はつつみ線とよく比較されることで知られています。共にそれほど強いシグナルではないものの、ゆるやかなトレンド転換を読み解くポイントとなります。はらみ線にも陰の陽はらみと陽の陰はらみがあり、それぞれで特徴が異なります。
今回は、はらみ線とつつみ線の違い、そして陰の陽はらみと陽の陰はらみの違いを見てみましょう。
この記事のもくじ
つつみ線とよく似たシグナル「はらみ線」
はらみ線はつつみ線(抱き線)とは反対に、前日の陰線(陽線)の範囲内において陽線(陰線)が出現するローソク足の組み合わせです。はらみ線の出現は、売り方と買い方が小幅な値動きでせめぎ合っていることを示唆するシグナルと言えるでしょう。
はらみ線は売り買いが拮抗(きっこう)している状況を表す
はらみ線の特徴は、“売り買いが拮抗(きっこう)”している場面であらわれることです。当日の値幅が前日の値幅の範囲内で収まっているローソク足を意味します。
陰の陽はらみはセリングクライマックスを示唆
陰の陽はらみとは、前日の陰線に当日の陽線が収まっている状況。つまり、大きな売り物をこなしながらも一定の買いエネルギーがある状況を表します。
投資家心理は比較的ポジティブであり、更なる上昇トレンド入りの可能性を示唆しますが、売り一巡を迎えていることから、セリングクライマックスを迎えていることも示唆します。
陽の陰はらみは下落の可能性を示唆
陽の陰はらみは、前日の陽線の中に陰線が収まっている状況を示唆していて、トレンドも陰の陽はらみとは反対に下落トレンドを示唆します。前日大きな陽線を作ったものの、翌日に売り買いが拮抗(きっこう)していて、若干買い方が売り方に押されている、若干“弱い”状況であることが考えられます。
陽の陰はらみは高値圏で出現することが多く、利益確定の売りが出はじめていることを示唆します。
まとめ
はらみ線の出現は売り買いが拮抗(きっこう)している状況を表しますが、単体ではそれほど強力なシグナルとはなりません。
しかし、はらみ寄せ線や陽線、陰線の後にコマが出現すると、より強力なトレンドを形成する可能性があります。はらみ線を見るときには単独で見るのではなく、複数のシグナルと合わせて活用することが欠かせません。
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