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決算書の見方を知ろう:損益計算書の見方

決算書の見方を知ろう:損益計算書の見方

株の知識レベル:★★★★☆

株式投資において決算書を確認することは必要不可欠です。株価を決める重要な要素は企業業績です。基本的に企業業績を分析するためには、損益計算書を確認します。よって、損益計算書を確認することが投資の成果を確定させると言っても過言ではないのです。一方で,そればかり確認していても投資の精度が上がらないことも事実です。ここからは損益計算書の見方と、そのポイントについて確認して行ければと思います。

決算書の基本は貸借対照表と損益計算書

一概に決算書と言っても、どのような書類を指すのかご存じない方も多いと思います。結論から言うと、決算書は貸借対照表と損益計算書をメインに構成されます。もちろん、資金の流れを表すキャッシュフロー計算書も重要ですが、まずはこの二つの書類を分析することが鉄則です。主に、貸借対照表では企業の財務状況を、損益計算書では経営活動の結果を記録します。企業分析においては、それぞれの側面からアプローチすることが必要不可欠。そうすることで、利益獲得に向けた精度が格段に向上します。

損益計算書には利益獲得の結果を記録

損益計算書には利益獲得の結果を記録

なぜ投資先を決めるときに、損益計算書を分析することが重要なのでしょうか。その理由は、損益計算書の構成に隠されています。損益計算書には、経営活動の結果を記録します。つまり、利益獲得の状況について確認することができるのです。ざっくり言うと、利益ができているかが記載されています。年度や決算期を追って確認することで、利益獲得のプロセスや利益成長率の進度を把握することができるのです。

損益計算書のポイントは五つの利益にある

上述したように、損益計算書には経営活動の結果を記入します。端的に言うと、どの程度利益ができているかが重要なのです。利益獲得の内容や質を確かめるためには、損益計算書を構成する五つの利益について知ることが必要不可欠です。最終的に残った利益は利益剰余金として、自己資本の積み増し要因になります。利益獲得状況を知ることで、ワンランク上の損益計算書分析が可能になります。

五つの利益の成り立ちを知ることが重要

ここからは具体的に、損益計算書の構成について確認して行きましょう。まず、最上部にくる項目がトップライン(売上高)。損益計算書の最上部に記載されることがその言葉の由来です。その下段には、売上原価。売上高から、この売上原価を差し引くことで売上総利益が求められます。これが一つ目の利益です。その下段には、販売費および一般管理費が記載されます。ざっくり言うと、職員の給料や社屋の賃料等、必要経費のことです。売上総利益からこれらを差し引くことで営業利益が求められます。いわゆる本業の利益ですね。経営状況を確認する上で非常に重要な指標になります。この営業利益から営業外収益と営業外費用を足し引きしたものが経常利益。よくニュース等で耳にすることも多いと思います。その下段には、特別利益と特別損失が来ます。その期だけに発生した特殊要因のことですね。有価証券の売買に係るものがその代表格です。経常利益からこれらの項目を足し引きしたものが、税引前当期純利益です。ここから法人税等の税金を差し引いたものが当期純利益ですね。五つの利益の成り立ちを理解することが損益計算書の正しい理解への近道です。

損益計算書と貸借対照表は企業活動における両輪

企業経営における利益獲得状況と財務状況。どちらが欠けても、精度の高い企業分析は行えません。利益が上がっている企業でも、多額の借金を元手に利益を上げていたのであれば、将来的な財務悪化リスクを内包しています。一方で、健全経営を行っていたとしても、利益が上がっていなければ投資先として決して魅力的とは言えません。財務と利益獲得状況のバランスが投資では重要と言えるのです。

その他の財務諸表との組み合わせ分析が必要不可欠

仮に損益計算書だけ分析していたとしても、投資の精度は高まりません。投資の精度を高めるには、やはり、組み合わせ分析が物を言います。近年のバイオ株やAi関連銘柄に代表される第4次産業革命関連銘柄は、新興市場に上場している銘柄も多いと言えます。このような銘柄の中には、利益成長率は高いものの、貸借対照表の見栄えがよくない銘柄も多数存在します。だから値動きが荒い訳です。攻め一辺倒の分、もろさも存在している訳です。このような銘柄をつかまないようにリスクヘッジするためにも、組み合わせ分析が重要と言えるのです。

まとめ

企業分析において最も重要なことは、損益計算書を分析することと言っても過言ではないかもしれません。一方で、それだけ分析していても不十分であることも事実です。株式投資にときしては、必ず財務と利益獲得状況の両輪を確認することが重要です。どちらかがパンクしていても車はうまく走りません。投資の精度を高めるために、常に組み合わせ分析することを意識しましょう。

札幌で働く元証券マンのファイナンシャルプランナー。専門分野は株や投資信託を用いた中長期での資産形成。
趣味はスポーツ全般で小、中、高と野球部に所属。また、米国への留学経験があり、海外スタートアップ事情にも精通。
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