
お金を増やすための「72の法則」「115の法則」って知ってる?
手元のお金が2倍、もしくは3倍になるまでにかかる年数を計算する法則である「72の法則」や「115の法則」を聞いたことがあるでしょうか。
この2つの法則を知ることは、より効率的に資産を増やすコツを知ることにもつながります。今回は、72の法則と115の法則を貯蓄や投資にどのように生かしていけばいいのか解説していきます。
この記事のもくじ
72の法則・115の法則とは?
72の法則とは、手元にあるお金が2倍になるために何年かかるかを概算で把握する法則であり、72を金利(利回り)で割ることで求めることができます。金利2%ならば「72÷2=36」で、手元のお金が2倍になるには36年が目安と計算できます。同様に115の法則は、3倍になるまでに何年かかるか分かる法則です。
この2つの法則は、利子にも利子が発生する複利で計算するのが前提となります。
銀行預金だけで2倍・3倍にするのは現実的?
現状の超低金利環境で銀行預金に預けて増やすには、どのくらいの期間がかかるのでしょうか。大手都市銀行の定期預金金利と同等の金利0.01%で10年満期、同じ金利で継続運用すると仮定して、2倍・3倍になるまでの期間を計算してみましょう。
- 2倍になるまで…72÷0.01=7,200年
- 3倍になるまで…115÷0.01=11,500年
なんと、2倍になるまでには7千年、3倍までには1万年という、現実的ではない年数が出てきました。現在の超低金利環境では、銀行預金だけで資産運用をすることの非現実性がお分かりいただけると思います。
72の法則・115の法則で投資を考える
預貯金だけでお金を増やすことは事実上不可能となると、代替手段として考えられるのは「投資」です。では、72の法則や115の法則は投資にどう生かせるのでしょうか。大前提として、72の法則や115の法則は一定の金利条件で運用するときに適用される法則であることは理解しておいてください。
投資で72の法則や115の法則を活用するためには、キャピタルゲインを狙う短期投資ではなくインカムゲインを狙う長期投資が大前提。投資対象は、主要な株価指数に連動する投資信託であるインデックスファンドへの投資が主な選択肢となります。
基準価額の推移をチェックしよう
銀行や証券会社で確認できる投資信託の詳細情報には、一定期間の値動きを記載した「基準価額の推移」という項目があります。これを見ると年間のおおよその期待利回りを把握できます。
基準価額の推移は「過去の実績」であり、将来の値動きを保証するものではありませんが、急落に直面しなければ、おおむね過去の値動きと類似した値動きが期待できます。そのため、どの程度で2倍・3倍になるのかを予測できます。
見えない数字には要注意
最近は販売手数料がないノーロードファンドをはじめ、低コストを売りにする投資信託が増えています。
高コストの投資信託を買うと、それだけ利益が差し引かれるので、販売手数料以外にも信託報酬や信託財産留保額など、各種コストには注意をはらう必要があります。
投資信託でも分散投資を心掛ける
投資で72の法則や115の法則を意識するときには、同時に分散投資も心がける必要があります。
分散投資では株式と債券、国内資産と海外資産のように、投資する資産やドルコスト平均法による時間の分散など、分散することを考慮して投資する必要があります。
まとめ
72の法則や115の法則の概要を知ると、預貯金の計算だけでなく投資に生かすこともできます。長期保有のつもりで投資するのならば、ぜひこの法則を意識してポートフォリオを組むようにしてみましょう。
証券会社を選んで口座を作ろう!
- 証券会社の人気ランキング!実際にユーザーが利用した14社のクチコミと評価アンケート調査を実施して集計した、ユーザークチコミによる証券会社の人気ランキング! 各証券会社の証…
- 証券会社を基本サービスで比較してみよう!各証券会社が行っている基本サービス一覧。信用取引はもちろんのこと、投資に際して海外株式、NISA口座の有無などを確認する…
- 一番安いネット証券は?株取引の手数料を比較しよう!初めて口座開設をする際は、どこを見て選べば良いのかわからない、証券会社ごとの違いがわからない、という方も…
- IPOに適した証券会社は?IPO取扱数や抽選方法で比較各証券会社のIPOの取扱いに関する比較です。これから株式市場に上場する新規公開株は、高い確率で初値を上回…