
本当に危険?投資初心者が株式取引をはじめる前に知っておきたいこと
資産形成の手段として注目を集めるようになった株式投資ですが、「株式は危険だ」という話しをよく耳にします。
今回は、これから株式投資をはじめる人が知っておきたい、「失敗しないために投資で最低限押さえておくべき」ポイントを見てみましょう。
この記事のもくじ
投資の基本は自己責任
株式投資をはじめる前に知っておかなければならないもっとも大切なことは、投資は自己責任であり、リスクもリターンも自分自身のものであることです。よく、営業マンなどの言うがままに取引をして損失をこうむった高齢の投資家が悲劇的なニュースとして報じられますが、最終的には「そんな人を信用して売買を行ったのが悪い」のです。
「投資は自己責任」に納得できなければ、そもそも株式投資には向いていません。根本的な考え方(マインドセット)ができなければ、無理に投資をせずとも、本業での収入アップに集中するほうが効率的です。
リスクとリターンはイコール
厳しいことを言いましたが、とリターンは表裏一体ということに留意した上で、自分自身が許容できる損益はどこなのかを把握しておけば、基本的には問題ありません。
投資での「リスク」とは、危険度を示す指標ではなく「変動率を示す指標」です。例えば、「利回り5%」は見方を変えると「同じ確率で損をする」ことを意味するのです。株式に限らず投資というのは「リスクを引き受ける見返りにリターンを受け取れる」というものなのです。
株式は「危険」というのは本当なのか?
結論から言うと「預金に比べると元本保証がない株式投資は、その分リターンとリスクがある」というのが現実的な見解です。
投資をすることで預金より高い利回りが得られるというのは、リスクを引き受けたことに対する報酬であり、理論上まったくリスクのない株式は、それだけ配当やリターンも少なくなります。そのため「株式投資は危険だからこそ意味がある」ともいえます。
同じ「リスク」でも内容が違う
株式投資をするときには、リスクの違いを知ることも欠かせません。ひと言で「リスク」といっても、東京証券取引所一部上場の株式と、ベンチャー市場の東証マザーズ上場の株式では、リスクの内容は大きく異なります。
大きな値動きがない分、滅多なことでは上場廃止や倒産にまで至らない東証一部上場銘柄に対して、10倍株(テンバガー)も期待できる東証マザーズ上場銘柄はそれだけリスクは大きくなります。
「株式で自己破産」は本当なのか?
「株式投資に失敗して破産した人がいる」という話を聞いた人は少なくないと思います。このようなケースでは、株式取引のリスクではなく、リスクの取り方が悪かったと考えられます。
ニュースなど見聞きする投資の失敗で破産した例は、ハイリスク・ハイリターンな信用取引に失敗して資金以上の損失をこうむったケースがほとんどです。
資金以上の取引を可能にする信用取引
信用取引とは、証券会社から購入資金を借り入れて資金以上の取引を実現する取引方法であり、口座残高の3倍程度の株式を売買できます。お金を借りて売買をしているので、「損失額によってはマイナス」となります。これが株式で自己破産する原因です。
投資をするときには、自分の資金とリスクを理解した上で、その範囲内で取引をすることが欠かせません。
投資を続けるために抑えておきたいポイント
それでは、投資で勝つために押さえておきたいポイントをご紹介します。それは「自分が分かるもの(銘柄)」にだけ投資するということです。
ネットなどで「この銘柄が上がっている」と騒がれていると、その銘柄に飛びつきたくなります。しかし、他人の判断に乗っかって購入した銘柄は、多少の値動きで利益確定・損切りをしがちなので、みすみす大きな利益を逃がすことにもつながりやすい傾向があります。
株式投資は"自信のあるものに自己判断"で投資をすることが大切です。成功すれば投資方法に自信がつき、失敗しても学習機会が得られるのでムダにはなりません。
株式を買わないことも投資
投資というと常に売買している印象があるかもしれませんが、自信を持って取引できる銘柄がなければ、取引をしないことも立派に投資です。
取引をしなければ損益は発生しませんが、適当な投資判断で適当に買った銘柄が値下がりすれば、その分マイナスリターンが発生することになります。リターンを追求する株式投資では、できるだけマイナスリターンを出さない投資をすることが重要です。
まとめ
株式投資の「知識」というと、売買手法や銘柄選択といったものをイメージしますが、このような方法は実際に投資をすることで身につけられます。
投資の基礎知識とは、リスクとリターンに対する正しい理解であり、その違いを把握することで、リスクを取ってより高いリターンを追求するような取引を実現できます。投資をはじめる前にリスクとリターンの関係を理解するようにしましょう。
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