
有名投資家の名言・格言から学ぶ「成功のための投資スタイル」
株式投資をしていると、自分の取引に迷いが生じる場面が出てくると思います。そんなときには、有名投資家たちの名言・格言を参考に投資をしてみるのはいかがでしょうか。
今回は、株式投資に関する古今東西の名言を集めてみました。投資の達人の言葉の中には、あなたの状況にピッタリくる言葉もあるはずです。
この記事のもくじ
「オハマの賢人」ウォーレン・バフェットの言葉
ウォーレン・バフェットといえば、世界的に有名な投資家の1人です。投資スタイルは徹底した業績分析で長期保有に値する企業を見極め、割安水準で購入して長期保有するというものであり、その投資判断は大きな注目を集めます。
バフェット氏は投資に関する名言を多く残していることでも有名です。代表的なものに、
「今日や明日、来月に株価が上がろうが下がろうが、私にはどうでもいい。その会社が10年、50年経っても欲しいと皆が思うものを作っているかどうかが重要だ」
というものがあります。この言葉こそ彼の投資スタンスを表しているといっても過言ではありません。実際に投資初心者へのアドバイスとして、目先の株価に一喜一憂せず、将来を見据えた腰を据えた長期投資をすすめています。
徹底した企業分析と長期保有を推奨するバフェット氏はこの他にも、
「初めから売りを考えて買うような株は、10分たりとも持ってはいけない」
「喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、たった10分間でも株を持とうなどと考えるべきですらない」
など、長期投資により世界最大級の資産を築いた経験に裏打ちされた言葉が数多くあります。
「和製バフェット」として知られる竹田和平の投資戦略
日本にもバフェット氏と同様に、企業分析と長期保有で財を成した人物がいます。お菓子メーカーの創業者である竹田和平は、投資家としても有名な人であり、
「上がったらよし。下がってもよしの株価かな」
という言葉を残しています。これは、目先の株価にとらわれることなく、良いと思った企業に長期投資することの重要性を説いたものです。
「ウォール街のグレートベア」ジェシー・リバモア
株式投資では銘柄選定の研究・分析が重要ですが、どのように取引をするかという投資スタンスも大事です。アメリカの著名な相場師に、空売りを得意とするジェシー・リバモアという人物がいました。彼は、
「自分なりの取引手法に忠実に従うこと。やり方をコロコロ変えてはいけない。自分の性格に合った無理のない手法を考案し、そのルールにしたがうこと」
という言葉を残しています。投資関連の情報があふれる現在、誰かの意見に左右されるのではなく、自分の考えで投資をする重要性を説いた言葉と言えます。
「最後の相場師」是川銀蔵
1980年代に起きた住友金属鉱山株の買い占めで知られるのが、最後の相場師と呼ばれた是川銀蔵です。貧しい漁師の7人兄弟の末っ子として生まれ、生涯に何度も復活と転落を経験したことから、相場で得た資産を寄付や奨学財団に使うという篤志家としての一面も持っていました。彼の名言といえばいわゆる"投資5か条"が有名です。
- 銘柄は人が奨めるものではなく、自分で勉強して選ぶ
- 二年後の経済の変化を自分で予測し大局観を持つ
- 株価には妥当な水準がある。値上がり株の深追いは禁物
- 株価は最終的に業績で決まる。腕力相場は敬遠する
- 不測の事態などリスクはつきものと心得る
是川氏もリバモア氏と同様、自分の投資スタイルをしっかり持つことを重視しているのがよく分かります。
「投資の神様」ピーター・リンチ
投資対象を絞りきれないときには、伝説のファンド「マゼランファンド」のファンドマネージャーを務めたピーター・リンチの名言を思いだしてみましょう。彼は、
「何をどんな理由で保有しているのか知る必要がある。大丈夫、この株は上がるという根拠のないアプローチは当てにならない」
「ある銘柄を買う前に、買う理由を小学生でも分かる言葉で、簡潔に説明できなければならない」
という言葉を残しています。
リンチ氏の投資手法は徹底したファンダメンタルズの重視。その経験から出てきた言葉は、値千金の言葉と言えるでしょう。
「15の質問」フィリップ・フィッシャー
買った株式を手放す時も迷いが生じるものです。その時はフィリップ・フィッシャーの言葉を思いだしてください。
フィッシャー氏の投資でもっとも有名なのが、1955年に購入したモトローラ社の株式を2004年に死去するまで持ち続けていたエピソードでしょう。良いと思った銘柄を長期保有する投資スタイルは、バフェット氏も影響を受けています。フィッシャー氏は企業価値を評価する「15の質問」として、
- その企業は、少なくとも数年は収益が増え続けることを可能にする、十分な市場可能性のある製品やサービスをもっているか?
- 現在売れている製品ラインの潜在的な需要がほとんどなくなったときに、経営陣には会社の収益をさらに伸ばすような製品やプロセスを開発・発展し続ける決意があるか?
- 企業の規模と比べて、どのくらい企業のリサーチと開発努力が効果的であるか?
- その企業は、平均以上の販売組織があるか?
- その企業には、十分な利幅があるか?
- 利幅を改善、または維持するために何をしているか?
- その企業には、労働者・従業員との関係に特筆すべき点があるか?
- その企業には、企業幹部との関係に特筆すべき点があるか?
- その企業は、マネージメントに柔軟性があるか?
- 企業の費用分析と会計管理は、どのくらいきちんとしているか?
- 競争相手と比べて、どのぐらいその企業が突出しているかを知る手がかりとなるような、その分野特有の評価できる特徴がなにかあるか?
- 利益という点で、短期間および長期間の見通しがその企業にあるか?
- 予測可能な未来に、企業の成長が著しいために自己資金調達が行われ、その結果株式の総数が増大し、現在の株主が予期していた利益が、ほとんど相殺されてしまうような事態になりそうか?
- その企業の経営陣は、物事がうまくいっている時には、さまざまな出来事を投資家にどんどん話すのに、問題や損失が生じると、だんまりを決め込んでしまうようなことがあるか?
- その企業は、完璧な経営体制を敷いているか?
という言葉を残しています。自分の見込みが外れて損失が出たときに、早め早めの損切りで資金を確保して、次の投資に振り向けることが賢明だという意味です。損切りする勇気が持てる名言です。
まとめ
誰もが知る有名投資家も、成功に至るまでには数知れない試行錯誤と失敗の上に財産と経験を築いてきたので、その経験が凝縮された言葉から学べることは多いはずです。
著名投資家の名言を集めた本は数多く翻訳・出版されているので、何か一冊を読むことで自分なりの投資スタイルを確立させていきましょう。
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