
個人型確定拠出年金(iDeCo)のおすすめ金融機関は?選び方と注意点もチェック
個人型確定拠出年金(iDeCo)を利用した資産形成を考えるのであれば、どの金融機関で運用口座を開設するかを決めることが大切です。
iDeCoの運用をする金融機関を選ぶときの比較・検討のポイントのは、商品や手数料など、さまざまなチェックポイントがあります。今回は、ネット証券を中心にiDeCoをはじめるのにおすすめの金融機関と、それぞれの特徴を見てみましょう。
この記事のもくじ
iDeCoで金融機関選びが重要な理由
iDeCo口座の開設・運用ができる金融機関は、2018年10月時点で銀行や信用金庫、証券会社など160社ほどがありますが、提供内容は金融機関によって異なり、取扱商品や手数料には大きく異なります。
運用期間が長期に渡るiDeCoでは、毎月支払う手数料はリターンを引き下げる大きな要因の一つ。口座開設のときには、商品ラインナップと合わせて手数料を確認するようにしましょう。
手数料に注目すると、iDeCoの口座開設と毎月の手数料として、
- 加入・移換時手数料:2,777円/初回のみ
- 国民年金基金連合会:103円/月
- 事務委託先金融機関:64円/月
の毎月167円の手数料が発生します。また、金融機関によってはさらに「口座管理手数料」が上乗せされることもあります。
金融機関によって取扱商品が異なる
手数料以外に金融機関選びが大切な理由として、取扱商品の違いも無視できません。金融商品によって投資対象が異なり、運用結果に大きな違いが生じます。また、同じ投資対象でもコストにも違いがあり、運用当初はごくわずかな違いでも、受け取り時点では数十万円から数百万円と大きな差の原因になるのです。
リスクとリターンのバランスを取るためには資産の組み合わせ(ポートフォリオ)が必要ですが、取扱商品によっては希望するポートフォリオを組めないこともあるため、金融機関選びが重要になるのです。
2つのプランから選べるSBI証券
なるべく多くの商品から選びたいという人には、SBI証券での口座開設がおすすめです。SBI証券のiDeCoは、投資信託が63本、元本保証型商品が4本(2018年4月時点)と豊富なラインナップが魅力。
低コストで対象となる資産全体に投資するインデックスファンドを中心として、より高いリターンを目指すアクティブファンドの取り扱いがあるのも見逃せません。
2018年11月(予定)から「セレクトプラン」がスタート
充実したラインナップが魅力のSBI証券のiDeCoですが、2018年5月に施行された確定拠出年金法等の一部を改正する法律に基づく商品数の上限を満たすため、運用実績やコストなどを総合的に鑑みた絞り込みと、新しい商品ラインナップの提供が実施されます。
これによりこれまでのラインナップから商品数を絞り込んだラインナップを「オリジナルプラン」、2018年11月からは低コストと多様性に留意して選定した商品ラインナップによる「セレクトプラン」の提供が予定されています。
手数料の面でも魅力的
プランが選べるようになるのがSBI証券のiDeCo口座の魅力ですが、加入者の手数料負担の面でも、口座開設手数料と口座管理手数料はともに無料。運用残高が少額でも、リターンに大きく影響する手数料無料は見逃せないポイントと言えます。
商品選びのサポートが魅力の楽天証券
インターネット通販大手の楽天市場楽天グループの強みを生かしたポイント投資など、さまざまなサービスを提供している楽天証券のiDeCoは、投資初心者にも安心の充実した情報提供が魅力です。iDeCoの仕組みや魅力を分かりやすく解説する小冊子をオンラインで無料配布。また、全国各地でセミナーを開催するなど、サポートが充実しています。
低コストで分散投資を実現できるラインナップ
楽天証券のiDeCoの取扱商品は、運用成績はもちろん、リスクの面から見てもバランスの取れた商品だけが選ばれています。各資産を対象に投資をするときの代表的な商品がラインナップされているので、商品選定に悩む人には選びやすいのは見逃せないポイント。
国内外の株式・債券を投資対象とする投資信託はもちろん、不動産投資信託(REIT)元本保証の商品などを取りあつかっているので、リスクを取らない運用を考えている人にもおすすめです。
話題のロボアドにも対応するマネックス証券
マネックス証券ではiDeCo加入者の商品選びのサポートを第一に考えた充実したサービスが魅力。専用サイトでのiDeCoの仕組みやメリットの解説、専用フリーダイヤルの開設など、充実したサポートが魅力です。
口座管理手数料も、掛け金積立・運用指図の両方で最安水準を実現。給付・還付手数料や、移管手数料も魅力的な水準を提供しています。
専用ロボアドで商品選びをサポート
取扱商品を見ると、主要な資産クラスを投資対象とする投資信託や、複数の資産クラスに一括して投資するバランスファンドなど23本を厳選。全ての資産クラスで最安水準のコストの商品を提供しています。また、6つの質問に答えるだけで最適な資産の組み合わせ(ポートフォリオ)を提案するiDeCo(イデコ) iDeCoポートフォリオ診断を提供。投資未経験者でも、納得してはじめやすいのが魅力です。
まとめ
iDeCoをはじめるのにおすすめの金融機関を、ネット証券に絞ってそれぞれの特徴と合わせて見てみました。それぞれ商品ラインナップやサポートに工夫を凝らして、独自のサービスを提供しています。
各社ともiDeCo専用サイトでより詳しい案内を提供しているので、iDeCo口座の開設を検討しているなら、一度確認してみてください。
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