
成行や指値、逆指値!覚えておきたい株式の注文方法
株式投資では、どの注文方法で注文するかは、非常に重要なポイントです。的確な注文方法を選べるようになると、損失の軽減も期待できます。
今回は、注文方法の中でも基本となる成行注文と指値注文、逆指値注文について見てみましょう。
この記事のもくじ
すべての基本となるのは成行注文と指値注文
成行注文とは、相場の成り行きに任せて注文する注文方法です。値段を決めずにとにかく売買するというスタイルで、素早く約定させたいときや、約定を優先するときに活用します。
これに対して指値注文は、自身で希望する取引価格を指定してその価格で売買する発注方法です。特定の価格で売買をしたいときには、指値注文で注文することをおすすめします。
指値注文だと約定に至らないことがある
株式取引は売値と買値が合致してはじめて取引が成立するので、売り買いの双方またはどちらかが極端に乏しいと、注文の相手方がいないので、注文が成立しません。
出来高が大きく流動性に豊富な銘柄なら取引が成立しないリスクはほぼ無視できますが、出来高が小さく流動性に乏しい銘柄を指値注文で取引するときには注意が必要です。
さまざまな種類がある成行注文
一言で成行注文と言っても、その種類はさまざま。寄付成行注文(寄成)をはじめ、引成行注文(引成)や不成(ふなり)など、条件付きの成行注文をかけることもできます。
発注方法は銘柄の特性に合わせて選ぶ
値動きには銘柄ごとに特徴がありますが、特に新興市場の銘柄は値動きの特徴が大きく、寄り付き時に高値をつける銘柄(寄り天銘柄)も少なくありません。
このような銘柄は、寄成で売り注文を入れるべきです。銘柄ごとの値動きの特徴を把握して注文方法を選ぶことで、利益の上積みが期待できるのです。
指値注文では注文のタイミングを指示する
成行注文と同様に、指値注文にもより詳細な注文条件を指定する注文方法があります。寄り付きのみに指値注文される寄指(よりさし)や、引けにのみ指値注文が執行される引指(ひけさし)などの発注方法が存在します。これらは、寄成や引成の指値バージョンです。
指値と真逆な考え方の逆指値
その他にも、逆指値(ぎゃくさしね)という発注方法もあります。通常の指値注文がサヤ取りを狙うのに対して、逆指値では損失覚悟で勝負をかけるイメージです。
投資の基本は「安値拾いの高値売り」であり、このセオリーに異論を持つ人はいないでしょう。値上がり局面では縦追いの買い注文を入れて、値下がり局面では売りの逆指値注文を入れることでロスカットとしての役割が期待できます。
まとめ
普段何気なく利用している注文方法にも、さまざまな種類があります。銘柄ごとの特徴を把握し、その銘柄の特性に合わせた注文方法を選ぶことが重要です。基礎知識をブラッシュアップさせることで、実際の取引の利益も明らかに変化が実感できるはずです。
また、値動きが大きくリスクも大きくなる銘柄では、逆指値注文によるも有効です。これらのテクニックを駆使し、マーケットと対峙してみてください。
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