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投資初心者でも読める!会社四季報のポイント

投資初心者でも読める!会社四季報のポイント

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横山研太郎
横山研太郎
記事の難易度:★★☆☆☆

株式投資に興味を持って書店に行ったことがある人なら、会社四季報を一度は手にしたことがあると思います。

その情報量に敬遠した人も少なくないと思いますが、株式投資に必要なデータが満載。今回は、投資情報として見るときに押さえておきたい、会社四季報(書籍版)の見るべきポイントを紹介します。

会社四季報で会社の事業内容を簡単につかめる

最初に注目したいのは、「企業概要」に関する項目。社名の横には【特色】や【連結事業】が書かれてあり、それを見ればおおまかな事業内容を把握できます。中には、「そんな事業もやっていたの?」と驚くようなこともあるかもしれません。

直近の業績に関する内容と中長期的な展望が書かれている「コメント欄」は、現状と成長戦略を見極めるために重視したい部分です。コメント欄のポジティブな内容を材料に、会社四季報の発売日に株価が急騰する銘柄もあるほどです。

配当や株主優待のチェックにも役立つ

投資目的で値上がり益(キャピタルゲイン)だけでなく、配当金や株主優待(インカムゲイン)を重視するなら、決算月の確認や配当実績の推移が重要です。

インカムゲインを狙う取引では、決算期末に受け渡しができるよう月末の4営業日前までに権利を確定する必要があるので、【決算】欄の決算月を確認しましょう。株主優待があれば【株式】欄に「優待」マークがついていて、巻末に株主優待の内容がまとめられています。同様に配当があれば【配当】欄に過去の配当実績と今後の予想配当が掲載されています。

最新の状況を踏まえた財務指標を確認できる

会社の現状を知るためには、【財務】や【指標等】、【キャッシュフロー】を確認しましょう。【財務】欄では自己資本比率、【指標等】欄では自己資本利益率(ROE)、【キャッシュフロー】欄では営業キャッシュフローに注目です。

自己資本比率が高い会社は倒産しにくく、50%程度あるとかなり優秀な会社と言われます。自己資本比率はただ高ければいいというわけではなく、自己資本を使ってより多くの利益を出せる会社の方が成長性があると言えますが、それを表すのが自己資本利益率(ROE)です。営業キャッシュフローは会社の本業でどれだけ現預金を増やすことができたかを示す数値で、利益を出していても営業キャッシュフローがマイナスなら、一時的な利益を得たにすぎないと考えることができます。

会社の状態をよく知るためには業績の推移を見る

会社の現状はおおまかに把握できますが、重要なのは業績がどのように推移しているのかであり、それを見ることができるのが【業績】欄です。

【業績】欄には過去5年と向こう2年(予測)の業績が記載されています。売上高・営業利益・純利益・一株あたり純利益(EPS)などの推移を見ることができ、会社が成長しているのかどうかが一目でわかります。

株価関連のデータは記事作成時点のもの

このように企業分析に役立つ便利な会社四季報ですが、書籍という媒体の特性上、最新のデータではないのが最大の弱点です。ページの上部には株価が掲載されていますが、記事作成時点の最新価格であり、発売時点ではすでに古くなっています。

株価に基づいて算出するデータとして株価収益率(PER)なども掲載されていますが、これも古い株価を元に計算されているので、最新のデータは自分で確認するようにしましょう。

意外と使える?月足チャート

証券会社や株式情報サイトでチャートを見ていると、「日足」と「週足」がデフォルトになっています。短期的なニュースに振り回されないためには、月足・年足のチャートは意外と役立ちます。

じっくりと腰を据えて長期投資するのであれば、日足・週足で書かれた短期間のチャートだけではなく、会社四季報のチャートも眺めてみると新しい発見ができるかもしれません。

まとめ

株式投資に必要な情報が詰まっている会社四季報は、投資を検討している銘柄分析には欠かせない資料と言えます。

SBI証券のように口座開設をすれば会社四季報を無料で閲覧できるサービスを提供しているところもあるなど、比較的メジャーなサービスでもあるため、投資初心者ほど積極的に活用したい情報源と言えます。

会社会社四季報ワイド版 2018年1集新春号

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出版社
東洋経済新報社
商品説明
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