
意外と知らない?レンジ相場とトレンド相場の見分け方
マーケットの値動きは大きくレンジ相場とトレンド相場に分けられますが、投資判断やエントリータイミングが異なり、どちらの相場状況に見極めることが重要となります。
今回は、レンジ相場とトレンド相場の見分け方と、その違いを活かした投資戦略のアイデアについて見てみましょう。
この記事のもくじ
相場はほとんどがトレンド相場に分類される
まずは、レンジ相場とトレンド相場の違いを見てみましょう。レンジ相場とは、株価が一定のレンジ内での値動きに収まり、ボックス圏で推移する相場のことを言います。これに対してトレンド相場とは、株価が上昇・下降トレンドを形成する相場です。
相場はほとんどの期間がトレンド相場に分類されて、トレンド相場を形成する割合が多い点もポイントです。
レンジ相場は商社株、トレンド相場は中小型株が主役
レンジ相場を形成しやすい銘柄の代表格として、商社株が上げられます。商社株の取引ではチャートを参考に底値で買いを入れて上値で手放すことができれば、値上がり益を狙いやすい銘柄と言えます。
これに対してトレンド相場は時価総額が小さい分だけ需給が軽く、トレンドが一定方向に出やすい中小型銘柄特有の値動きをしやすく、ファンダメンタルズを凌駕した値動きを見せることがあります。また、テクニカルで見ても、だましを形成することが多いので、その点には注意が必要です。
レンジ相場はローソク足の出現パターンから見分ける
レンジ相場は、株価が狭い範囲で推移する(もみ合う)ことを示唆します。これをローソク足で確認すると、陰線と陽線が交互に出現する状況であり、ローソク足の出現パターンからレンジ相場かを判断できます。
材料難や重要イベントの直前はトレンドが出にくい
投資家心理が疑心暗鬼では、トレンドは作られません。トレンドの方向性を決定する要因として、重要イベントは無視できません。
例えば、株式や為替市場に大きく影響する重要なイベントである連邦公開市場委員会(FOMC)の会合内容が発表されるまでは値動きに乏しくなります。
トレンド相場を形成する銘柄は中小型株が多い
中小型株に多いトレンド相場ですが、時価総額が小さい方が値動きも軽くなるという需給面の影響は無視できません。
時価総額一兆円を超えるような銘柄の値上がりには相当な買い圧力が必要ですが、時価総額が数億円程度の銘柄なら、値上がりにもそれほど強力な買い圧力を必要としないため、中小型株ほどトレンド相場を形成しやすいと言えるのです。
トレンド相場は経済政策で作られることもある
トレンド相場は金融政策や経済政策により創出されることも珍しくありません。直近では、トランプ政権誕生から上昇トレンドが続く米国市場が良い例でしょう。
背景には、トランプ大統領が打ち出した大規模な財政出動と法人減税を打ち出したことがあげられます。企業の業績改善を後押しするマーケットフレンドリーな経済政策であり、これらを背景に、現在の米国の上昇トレンドが維持されているのです。
まとめ
ここまで見てきたように、レンジ相場とトレンド相場にはそれぞれ違いがあり、それぞれの相場で投資戦略も異なります。
それぞれの相場の特徴を抑えて投資行動に反映すれば、投資成績の大幅な改善も期待できます。そのためにも現在の相場がレンジとトレンドのどちらかを把握することが重要になりそうです。
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