
どのくらいならOK?貯金を株式投資にまわすときに考えるポイント
株式投資を始めてみようと思ったけど、貯金からどれくらい投資にまわしたら良いのか悩んでしまいますよね。貯金から投資にまわす割合は人それぞれなので正解はありませんが、考慮すべきポイントはあります。
今回は、投資初心者がどれくらい投資にまわしても良いか考えてみましょう。
この記事のもくじ
投資資金を決めるポイントは「貯金」と「年齢」
貯金残高が30万円の人と300万円の人では、投資で発生する損失に耐えられる金額は大きく違います。
貯金が少ない時点でまとまった金額を投資に充てると、損失が発生したときや急な出費に耐えることができません。余裕を持って投資をすれば、その確率を減らすことができるだけではなく、買い増しなどより幅広い取引を選ぶことができます。
年齢に応じて投資資金の割合は変化する
若年層は資産形成のための時間が十分にあるため、上の世代に比べて高い割合の金額を投資に回せます。反対に高齢層は資産形成よりも取り崩しに注力するため、加齢に合わせてどのように投資資金を運用するかが安定した運用のポイントとなります。
投資をはじめる前の資産作りは「貯金」
証券会社の激しい競争により、例えば投資信託を使えば100円単位での投資ができるようになっていますが、貯金が少なければ無理に投資をはじめるのではなく、貯金を優先しましょう。
ケガや病気、冠婚葬祭など、急にお金が必要になるときに備えて、最低でも3カ月分の生活費を目安に貯金でキープすることを心がけましょう。
株式投資に充てるのは使うあてのない資金
株式投資はあくまでも、すぐに使う予定のない資金ですることが鉄則です。ある程度貯金があり、直近でまとまった支出の予定がなければ、投資にまわす割合を多めにしても良いでしょう。
投資にまわす金額が多ければ多いほど、さまざまな資産に投資することができるので、値下がり局面での損失を分散する分散投資を実現しやすくなります。もちろん投資した資金が大きくなるほどリスクも大きくなるので、過剰な投資は禁物です。
年齢別で考える投資にまわす資金の割合
20代~30代は時間が長いので、貯金から投資にまわす割合を高めることができます。一定程度の貯金額をキープできて、近々大きな支出がなければ、貯金の5割から7割程度は投資にまわしてもよいでしょう。
投資をして一時的に損をすることがあっても、若い世代は長期にわたって投資を続けられる時間があります。投資を続けていれば、いずれ資産を増やす機会に恵まれることもあるでしょう。ただし、投資対象によっては価値が下がったままになることもあるため、投資対象の見極めは大切です。
40代以上は投資にまわす割合を低くしたほうが良い
40代~50代はマイホーム購入や子どもの教育費など、支出が増える年代です。60代からは、徐々に定年退職やその後の年金生活が視野に入ります。40代を過ぎてから投資をはじめるなら、投資資金は低めに抑えるべきでしょう。
40代を過ぎても積極的に投資をしている人もいますが、すでに経験があることがほとんど。投資初心者のうちは資産を大きく減らさないためにも、慎重な投資を心がけてください。
投資をするときは時間と対象を分散させる
株式や投資信託は、安いときに買って高いときに売れば利益を得られますが、その価格変動を予測することは困難です。投資で安定した利益を出すためには、「時間」と「対象」を分散させる分散投資することが肝心です。
「時間」を分散させるとは、一度に多額の投資をするのではなく一定額を積み立てていくということ。毎月一定額を積み立てる積立投資なら、価格が安いときはより多く、価格が高いときは少なく買うため、価格変動の影響を抑えることができるのです。
「対象」の分散でリスクも分散
積立投資による時間の分散に対して、「対象」を分散させるとは、値動きの異なる複数の資産に投資するということです。複数の資産に分散投資する方法なら、ある資産が値下がりしても別の資産が値上がりすることで、損失のカバーが期待できます。資産の組み合わせ株式と債券、日本の株式と外国の株式といったものが代表的です。
分散投資は長期的な投資になるので、大きな利益を獲得するには時間がかかります。できるだけ若いうちから投資を開始することが大切なのです。初心者でもリスクを抑えて長期に投資していくことが失敗しないためのコツと言えるでしょう。
まとめ
貯金からどれくらいの割合を投資にまわすかは、貯金残高と年齢から考えるようにしましょう。若い世代は運用できる期間が長いため、貯金から高い割合で投資にまわすことができます。しかし、少なくとも3カ月分の生活費は貯金でキープするよう心がけておきましょう。
また、よりリスクを抑えた投資には、時間と対象の分散が効果的です。できるだけ早く分散投資をはじめることで、運用期間を可能な限り長くとれるようにしましょう。
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