
相場を読めるのはローソク足だけじゃない?株価チャートの種類とその使い方
株価チャートには、国内投資家にとって最もなじみのあるローソク足や、欧米で広く使われているバーチャートなど、さまざまな種類が存在します。同じチャートでありながら、それぞれ特徴が違います。株価チャートの特徴とその使い分け方法について詳しく確認していきましょう。
この記事のもくじ
株価チャートの王道といえばローソク足
チャートの王道「ローソク足」は、日本で最もポピュラーなチャートです。ローソク足の特徴は四本値を一目で確認できること。四本値とは始値、終値、高値、安値のことです。
また、ヒゲで挟まれた本体の色でプラスで引けたかマイナスで引けたかを確認できる、個人投資家のみなさんにもなじみが深いチャートです。
ローソク足は投資家心理を読み解く点で優れている。
ローソク足が有用である理由は、投資家心理を表すことができる点です。例えば、本体の小さいローソク足は投資家の様子見ムードを表し、逆に本体が大きければ、それなりの商いがある証拠。比較的リスクオンに近い展開であることが想定されます。
また、ヒゲを見ることで投資家の姿勢を確認することもできます。仮に長い下ヒゲを引っ張ったとしたら、買い圧力が強くなりつつある証拠となり、投資家のマインドが暖まっている状況を示唆します。
このように、投資家心理や姿勢を確認できる点がローソク足は優れているのです。
欧米で広く使われているバーチャート
「バーチャート」はその名の通り"バー(棒)"で構成されているチャートで、欧米で広く使われています。バーチャートのイメージは本体がないローソク足です。ローソク足で言う四角い部分がないので若干スリムに感じます。
バーチャートの特徴はトレンドラインが引きやすいことにあります。視覚的にもシンプルで、四本値もつかみやすい。シンプルなローソク足がバーチャートというイメージです。
バーチャートは大局がつかみにくい?
慣れ不慣れもあるでしょうが、バーチャートは大局観がつかみにくいのがデメリットです。
バーチャート単体で見るとシンプルですが、バーチャートが連なると読みづらくなります。始値と終値が分かりづらく、陽線や陰線がないことにも慣れないでしょう。相場の流れをつかめるようになるまでは、初心者には比較的難易度が高いチャートだと言えそうです。
一本線で表されたラインチャート
「ラインチャート」は終値の集合体を線で表したもの。視覚的にもシンプルで見やすく、株価のトレンドを把握する上で非常に有効なチャートです。移動平均線と合わせて確認しやすいので、初心者にも比較的扱いやすいチャートですが、高値と安値を無視していることは忘れてはなりません。
ラインチャートでは投資家の方向性までつかむことはできません。単純に終値だけで構成されたチャートだからです。
ラインチャートは中長期の投資には向かない
ラインチャートでは、始値や取引時間中の値動きを確認できないので、中長期スタンスの投資家には不向きです。陽線や陰線もないので商いの状況もつかみにくいので、ラインチャートは短期投資家向けのチャートなのです。足の表示期間をできるだけ短くして利用することで、トレンドがつかみやすくなります。
トレンド把握に優れた平均足
「平均足」は、その名の通り平均値を求めることで作られるチャートです。一見するとローソク足との違いが分かりにくいものの、トレンドの継続性を判断することで判別することができます。大まかに言うと、陽線なら陽線、陰線なら陰線が連続して続くチャートであり、それぞれ上昇トレンドと下落トレンドを示唆します。トレンドの入り口を一目で判断できる点が、平均足のメリットです。
平均足は細かいトレンド把握には向かない
平均足の平均値は、始値であれば前営業日の始値と終値の和を2で除するので、当日のローソク足は前日のローソク足本体の真ん中部分からスタートします。そのため、実際の当日の始値や終値とは位置が異なり、正確なトレンド把握には向かないのです。
また、急落や急騰時の状況もつかみにくく、機動性には他のチャートに劣ると言えるでしょう。
まとめ
ここまで見てきたように、チャートによって特徴や示唆するトレンドが異なり、短期投資家と中長期投資家でも利用すべきチャートが異なります。
あくまでもメインはローソク足。四本値から投資家心理まで表してくれる点がメリットです。投資初心者は無難にローソク足を利用して、慣れてきたら投資スタンスに合わせてチャートを選択するのが良いでしょう。
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