
差金決済取引(CFD)をはじめるときのポイント
世界中のさまざまな資産に少額で投資できる差金決済取引(CFD)は、収益機会の拡大が期待できる一方、なかなか手を出しにくいことも事実です。CFDをはじめるには、どのような手続きが必要なのでしょうか。
今回は、CFDの基礎知識を改めて見直してみましょう。
この記事のもくじ
証券会社が取引相手となるCFD
CFDは、証券会社が投資家の相手方となる相対取引の仕組みを取り入れています。大まかな流れを見ると、まず証券会社に証拠金を差し入れてから売り・買いどちらかのポジションを取り、利益が狙える局面で反対売買で決済をすることで取引が完了します。
レバレッジをかけた取引で少額からはじめられる
CFDではレバレッジをかけた取引ができるので、少額でも投資をはじめられるのが魅力です。また、投資商品は株式や債券、商品(コモディティ)など、取引市場が形成されていて指数が計算されているほぼすべての資産が対象となります。
さまざまな指数を原資産とする商品に少額からでもレバレッジをかけた取引ができるので、手軽に資金効率の良い取引を実現できるのがCFDの魅力といえるでしょう。
CFDは口座管理が楽になる
CFDは、口座管理の手間を省略できるのもメリットです。複数の証券会社に口座開設をしていると、口座間の入出金に掛かる手間や手数料は無視できるものではなく、証券によって取引画面や使い勝手は違います。
特定の証券会社でCFD口座を開設すれば、さまざまな金融商品への投資ができるので、複数の証券会社で口座開設をする必要がありません。取引を集約して、取引の利便性を高めるのも魅力の一つと言えるでしょう。
信託保全を導入している会社で口座開設をする
CFDをはじめるには、口座開設をする証券会社選びも重要です。ポイントは、その証券会社が信託保全を導入しているかどうかです。信託保全は顧客の資産を自社と別の会社に信託する「分別管理」の仕組みであり、破綻リスクを回避するために導入されています。
信託保全のない証券会社に口座開設をすると、万が一のときに資金が戻らないリスクがあります。投資先の安全性を確認した上で、取引をすることが重要なのです。
取扱銘柄は証券会社で差がある
さまざまな資産を投資対象とするCFDですが、証券会社によっては、取扱銘柄に差があります。基本は世界の主要指数が投資対象になると思われますが、口座開設を検討している証券会社で取引したい銘柄の取り扱いがあるかは事前にチェックするようにしましょう。
口座開設には審査がある
CFDはレバレッジを効かせた取引になるので、どうしてもハイリスク・ハイリターンになりがちです。そのため、申し込み・審査ののち審査に合格した人に限って口座開設ができます。審査のポイントとなるのは、金融資産と投資経験の有無です。
CFDの取引には、資産運用にはリスクがともなうことを理解した上で、申し込みをする必要があります。
まとめ
少額の資金からさまざまな資産に投資できるCFDですが、レバレッジをかけた取引であるため、ハイリスク・ハイリターンな取引となる傾向があります。また、口座開設には一定の資産や取引の知識が必要となるため、CFDは投資初心者に向いているとは言えない部分があります。
CFDでの取引を考えるのであれば、このような点に注意する必要があるのです。
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