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確定拠出年金(DC)の運用商品はどう決めるべき?

確定拠出年金(DC)の運用商品はどう決めるべき?

徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★☆☆☆

税制面の充実した優遇措置から注目を集めている確定拠出年金ですが、投資初心者が取り組むにはハードルが高いことは否定できません。

今回は、確定拠出年金での運用商品の決定をどのように進めるべきなのか、そのポイントを見てみましょう。

優先して決めるべきは商品よりも運用の目標金額

投資のリターンを決めるのはポートフォリオであり、運用の目標金額が決まらなければポートフォリオも決まらず、運用商品の決定することもできません。

投資に充てる資金とは別に安定した収入が確保できるなら、ハイリスク・ハイリターンのポートフォリオも選択肢に入りますが、資金の余裕に乏しいなら安定運用で確実なリターンを確保できるポートフォリオが基本です。

目標リターンは受け取る年金額から逆算する

目標金額を設定するときには、将来期待できる年金受取金額から逆算して不足分の穴埋め程度に設定するのが基本です。

基礎年金である国民年金に加えて、厚生年金や企業年金の制度が整った企業に勤めていれば、十分な年金受取額が期待できるので、保守的なポートフォリオでも十分です。対して、フリーランスや自営業などの第1号被保険者や配偶者である第3号被保険者は、上乗せ部分がないため年金受取額が少なくなるので、余裕のある老後のためには攻めたポートフォリオが必要となる傾向があります。

ポートフォリオのセオリーは分散投資

資産形成を目的とする投資は分散投資が基本であり、ポートフォリオはリスク管理を重視するのがセオリーになります。

値下がりリスクを心配するのであれば、国内債券ファンドで脇を固めましょう。ポートフォリオの半分程度を国内債券ファンドで固めても、国内外の株式である程度のウェイトを確保していれば、値上がり局面でもある程度の恩恵を受けられます。

インフレヘッジには先進国債券も選択肢

長期の運用で心配されるリスクの一つにインフレリスクがあります。ただ、インフレを恐れてリスク資産でポートフォリオを埋め尽くすのも、リスク資産をまったく持たないのもNG。ポートフォリオの中でバランスよく各種資産を持つ必要があります。

株式や外貨資産に投資すればリスクヘッジが期待できますが、中でも先進国債券は為替レートでの差損を踏まえても一定の利回りも確保でき、比較的値動きも安定しているのでおすすめです。

ハイリターンを狙うなら米国株式は外せない/h2>

将来的なインフレリスクを考えるなら、株式にウェイトを置いたリターンを狙うポートフォリオが基本となります。先進国債券のリターンで目標金額を達成できないようであれば、米国株式も検討してみましょう。

特に、米国経済をけん引する企業にまとめて投資できる主要株価指数のNYダウやS&P 500に連動するインデックスファンドなら、長期投資でも安定したリターンが期待できます。

米国株式は国際優良銘柄の宝庫

仮にダウ平均に連動するインデックスファンドに投資をすれば、アップルやマイクロソフト、ボーイングに間接的に投資することになります。

誰もが知るグローバル企業に直接・間接的に投資できる米国株式は中長期的な値上がり期待も大きく、海外への分散投資を考える上では外せないと言えます。

まとめ

確定拠出年金の投資商品の決定には、将来の年金額に対して不足する金額を算出して、その不足分を穴埋めする金額を目標リターンとして運用することが基本です。

安定運用を念頭に置くなら債券メイン、上値を狙うなら米国株式を中心に株式のウェイトを高めたポートフォリオを構築するようにしましょう。

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