
株式投資をはじめるときに準備しておくと良いことは?
株式投資の大原則は「自己責任」であり。取引に成功して資産を殖やしても、失敗して資産を減らしても自己責任です。この大前提があるからこそ投資経験を問わず証券市場という同じフィールドでの取引が実現している反面、初心者だからと守られることは一切ありません。
株式投資をはじめるには、相応の事前準備が必要になります。今回は、株式投資をはじめる前の、事前準備を見てみましょう。
この記事のもくじ
取引のシミュレーションをする
株式投資では、売買注文や注文の約定方法にルールがあり、そのルールを知らないと、上手に安く買って高く売ることができず、利益をあげるのも難しくなってしまいます。そこで活用したいのが、シミュレーションです。実際の市場の過去の値動きのデータを利用して、仮想の取引ができるサービスは実は少なくありません。
このサービスを利用すれば、どのように売買の発注ができるのか、どのように約定するのかを疑似体験することができます。「百聞は一見にしかず」というように、シミュレーションでも取引してみることが大切です。
実際の取引はシミュレーション通りにいかない
シミュレーションの取引がうまくいっても、実際の取引がうまくいく保証はありません。シミュレーションでは実際の取引とは少し異なるルールになっていたり、株価がリアルタイムよりも遅れて反映されていたりするなど、実際のトレードを完全に再現することができないからです。ためです。
シミュレーションでは、あくまで取引の基本ルールを理解することができるだけだと考えておきましょう。
株式投資に関する情報収集を実際にする
株式投資で最も大切なのが投資判断を下すための「情報」です。投資を検討している企業の決算発表などのミクロな情報はもちろん、投資対象となる国や地域の政治情勢や金融・経済動向などのマクロな情報も重要です。安定した取引を目指すためにも、株式投資に関する情報やニュースを収集する習慣を身につけましょう。
企業の投資家向け情報提供(IR)ページやニュースリリース、マスメディアやニュースサイト以外にも、情報が充実している株式情報サイトを見つけておくことは欠かせません。
日々のニュースから相場の先を読む練習をはじめる
投資情報を集められるようになれば、その情報を活用する練習をしましょう。具体的には、集めたニュースに基づいて「相場の先行きを予想すること」です。
個別の企業決算やプレスリリースで株価がどれくらい変動するかだけではなく、政治・経済のニュースなどの影響を受けて、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)といった株価指数(インデックス)がどのように変動も予測してみましょう。特に大きな個別のニュースがない場合には、多くの銘柄が指数に連動して動きやすい傾向にあるためです。
どれくらいの資金を投資にまわすかを考えておく
最後に、投資資金をどれくらいにするかを決めることです。元本保証がある預貯金と異なり、株式投資は失敗すれば資産を失うことになります。預貯金のすべてを投資にまわすのではなく、最大で3割程度を投資に充てることを目安に、リスクを取るなら多い割合で、リスクを小さくするなら少ない割合ではじめるのが一般的です。
ただ、あまりにも少額だと買える銘柄が限られてしまい、投資の自由度が大きく下がってしまうので、最低でも10万円は用意したいところです。
あらかじめ許容できる損失額を定めておく
投資資金をどれくらいにするかを考えるうえで、もう1点考えておかなければならないのがどれくらいまでなら損をしてもいいかを考えることです。
株式投資をしているときには、「損をしたときのこと」を無視しがちですが、どれだけ優れた投資家でも、損をした経験のない投資家はいません。だからこそ、投資資金を失ってもなお投資を続けられる範囲で投資金額を決めなければならないのです。
まとめ
事前に準備ができていなかったせいで、株式投資をはじめて間もないうちに損失が生じてもなかったことはできません。そして、その損失を取り戻すことも簡単ではありません。
資産運用は一獲千金のギャンブルではありません。少しずつでも堅実に資産を増やしていくべきだからこそ、株式投資をはじめるにあたって、事前の準備を怠らないようにしましょう。
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